ハローワークでの就職相談は、単なる求人検索ではなく「自分に合った仕事を見つけるための対話の場」です。
特に支援員と同行することで、相談員とのやり取りがスムーズになり、より的確な支援を受けることができます。
この記事では、実際にハローワークに同行してわかった「相談員に伝えるべき情報」とその理由を、具体的な項目ごとに解説します。
相談員に伝えるべき7つの情報
支援員ハローワークで伝える内容を事前に整理しておくことで、自身に合う求人を探すのがとても楽になります
1. 求人に求める優先条件
まずは「どんな仕事を希望しているか」を明確に伝えることが重要です。以下のような条件を整理しておくと、相談員が求人を絞り込みやすくなります。
| 項目 | 具体例 |
|---|---|
| 勤務時間 | 週30時間以内、午前のみなど |
| 勤務地 | 自宅から公共交通機関で30分以内 |
| 業種 | 事務職、軽作業、接客など |
| 雇用形態 | パート、契約社員、正社員 |
| 残業時間 | 固定残業は無し |
| 転勤 | 転勤の可否 |
2. 絶対に避けたい条件
「これだけは無理」という条件も明確に伝えることで、ミスマッチを防げます。
- 立ち仕事や重い荷物の運搬
- 電話対応や対人業務
- 騒音や強い光がある環境
- 残業や休日出勤
3. 希望する就職時期
「いつから働きたいか」は求人選定に直結します。支援員と相談のうえ、現実的な就職希望時期を設定しましょう。
- すぐにでも(1ヶ月以内)
- 訓練終了後(3ヶ月後など)
- 体調や家庭の事情により半年後
非公開求人では企業側が「〇月頃に人がほしい」と早めに相談していることもあるため、タイミングがあえば双方にマッチします。
非公開求人については非公開求人を狙え!現役就労支援員が解説する情報収集テクニックでも解説しています。
4. 前職の退職理由
退職理由は、相談員が「どんな職場が合わないか」を判断する材料になります。ネガティブな内容も、事実として冷静に伝えることが大切です。
- 体調不良による退職
- 人間関係のストレス
- 業務量の多さや残業
- 通勤時間の負担



退職理由と向き合うのはしんどいものですが、振り返りをしっかりしておくことで、類似する企業や同じしんどさを経験するリスクを減らせます。
5. 障害名と症状
障害名だけでなく、具体的な症状や困りごとを伝えることで、合理的配慮のある求人を紹介してもらいやすくなります。
| 障害名 | 主な症状・困りごと |
|---|---|
| うつ病 | 集中力の低下、朝の不調 |
| 発達障害 | マルチタスクが苦手、音や光に敏感 |
| 双極性障害 | 気分の波がある、過集中と疲弊 |
以下の記事もおすすめです。


6. 就労移行での訓練状況
現在の就労移行での訓練内容やスキル習得状況を伝えることで、相談員は「今の能力に合った仕事」を提案しやすくなります。
- PCスキル(Word・Excel・PowerPoint)
- ビジネスマナー研修
- 模擬就労(事務作業・接客練習)
- 体調管理・生活リズムの安定
7. 担当の支援員
支援員の名前や所属事業所を伝えることで、相談員との連携がスムーズになります。支援員が同行する場合は、事前にその旨を伝えておくと安心です。
ただ、もし現在通っている事業所で支援員が合わない場合は早めに対処することがおすすめです。就労移行支援のスタッフが「嫌い」「合わない」と感じたときの対処法の記事でも解説しています。
何度も足を運ぶことの重要性
ハローワークは「一度行って終わり」ではなく、何度も足を運ぶことで信頼関係が築かれ、より良い支援が受けられます。これは心理学でいう「ザイオンス効果(単純接触効果)」にも通じます。
ザイオンス効果については、以下の記事で詳しく解説しています。


まとめ:相談員との対話が就職成功の鍵
ハローワークでの相談は、単なる情報提供ではなく「自分の希望や課題を共有する場」です。支援員と連携しながら、今回紹介した7つの情報を整理して伝えることで、より自分に合った求人に出会える可能性が高まります。
就職活動は一人で抱え込まず、支援機関や相談員との対話を重ねながら進めていきましょう。
もし現在一人で就職活動を行っており、サポートを希望されている方は転職エージェントを使うこともおすすめです。
あなたに最適な転職サービスを診断!サクキャリマッチがおすすめな理由は?の記事でも解説していますが、サクキャリマッチを使うと無料であなたに合う転職エージェントを厳選してくれます。



