合理的配慮ってどう伝える?現役支援員が教える失敗しない伝え方

合理的配慮を伝える失敗例(お願いリスト・わがまま)と成功例(課題・セルフケア・配慮希望の3ステップ)を描いたアニメ風図解アイキャッチ。

「合理的配慮を伝えたら、不採用になるんじゃないか」「わがままだと思われないだろうか」……。転職活動を進める中で、このように悩んでいる方は非常に多いです。

2024年4月から、民間企業でも合理的配慮の提供が「義務化」されました。しかし、義務化されたからといって、何を伝えてもいいわけではありません。伝え方を一歩間違えると、企業側に「働く意欲が低い」「配慮のコストが高すぎる」という誤解を与えてしまうからです。

私は現役の支援員として、多くの企業人事と「配慮のすり合わせ」を行ってきました。そこで確信したのは、「採用される配慮の伝え方」には明確な法則があるということです。

この記事では、企業が納得し、かつあなたが安心して働ける環境を勝ち取るための「失敗しない伝え方」を、具体的な例文付きで徹底解説します。


目次

合理的配慮の伝え方で「失敗する人」の共通点

具体的な伝え方の前に、まず多くの人が陥りがちな「失敗パターン」を知っておきましょう。これを知るだけで、不採用の確率はぐっと下がります。

① 「お願いリスト(わがまま)」になっている

「あれができません」「これが苦手です」「〇〇してほしいです」……。このように、自分ができることの提示がないまま、企業への要求だけを並べてしまうパターンです。企業はボランティアではなくビジネスで採用をしています。配慮だけを求められると、「この人を採用して、会社に何のメリットがあるのか?」と不安になってしまいます。

② 配慮事項が「抽象的」すぎてイメージできない

「体調が悪い時は休ませてください」「適宜休憩をください」といった伝え方です。人事は「『適宜』って具体的にいつ?」「休まれたら業務はどうなるの?」と、リスクを具体的に想定できず、安全策として「お見送り(不採用)」を選んでしまいます。

〇〇の症状がでたときは10分ほど小休憩を取らせてくださいなど

③ 自分の「対処法(セルフケア)」を伝えていない

配慮とは、企業側だけが努力するものではありません。「自分でもこう努力しますが、ここだけは助けてください」という姿勢が見えないと、自律して働く意欲が低いと判断されてしまいます。


企業が納得する!「黄金の3ステップ構成」

支援員

現役支援員の私がおすすめする、最も成功率の高い伝え方のフレームワークを紹介します。この順番で話すだけで、企業側の受け取り方は劇的に変わります。

  1. 【課題】:どのような状況で、どのような支障が出るのか(事実を伝える)
  2. 【セルフケア】:その課題に対し、自分ではどのような工夫・努力をしているか(自助努力)
  3. 【配慮のお願い】:どうしても自分ではカバーできない部分に対し、どのようなサポートを希望するか(具体的な提案)
支援員のアドバイス

この3ステップに共通して必要なのは、「配慮があることで、私はこれだけ貢献できます(仕事がスムーズに進みます)」という視点です。配慮はわがままではなく、パフォーマンスを最大化するための「業務改善提案」だと考えましょう。


支援員

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ここでは、精神障害・発達障害・身体障害の特性ごとに、面接や書類で使える具体的な例文を紹介します。

① 精神障害(うつ病・適応障害など)の場合

課題セルフケア(自分の工夫)希望する配慮の伝え方
過度な緊張による体調悪化定時の通院と服薬を徹底し、日々の体調を記録をつけて管理しています。「安定して稼働し続けるため、月に1度の通院時間を確保させていただけますでしょうか。定期通院することで、安定した勤怠に繋がります。
マルチタスクへの不安タスクをリスト化し、優先順位をつけて1つずつ処理しています。「業務の優先順位を指示していただくことで、迷いなく業務に集中できます。」

② 発達障害(ASD・ADHD)の場合

課題セルフケア(自分の工夫)希望する配慮の伝え方
口頭指示の理解不足必ずメモを取り、その場で復唱して確認するようにしています。「指示の漏れを防ぎ、正確に業務を遂行するため、重要事項はチャットやメールなどのテキストで残していただけますと幸いです。」
感覚過敏(音など)耳栓の使用や、静かな場所での作業を工夫しています。「集中力を維持し、入力作業の精度を上げるため、音の大きい場所を避けた席配置や、ノイズキャンセリングイヤホンの使用を許可いただけますでしょうか。」

支援員

発達障害だから〇〇できないと安易に決めつけるのはもったいないといつも思っています。実際には環境など配慮を受けると、むしろ誰よりも会社に貢献されることもあります。

企業の本音:人事が「この配慮ならOK」と判断する基準

私が企業の人事責任者と話をすると、彼らが配慮を受け入れる際に必ずチェックしている「裏の基準」があることに気づきます。それは、「その配慮は、他の社員にも説明がつくか?」という点です。

障害者雇用とはいえ、組織の一員です。以下のポイントを意識して伝えると、人事は首を縦に振りやすくなります。

  • コストが極端にかからない: 高価な専用備品よりも、配置の工夫やルールの変更で対応できるもの。
  • 業務内容と矛盾しない: 「電話応対が必須の職種」で「電話応対不可」と伝えても通りません。職務内容に合わせた配慮を提案しましょう。
  • 「相互理解」の姿勢: 「会社側の事情(忙しい時期など)も理解していますが、その上で……」という枕詞があるだけで、印象は180度変わります。

合理的配慮が「通らない」時の対処法

どれだけ丁寧に伝えても、企業側の設備や体制の問題で「その配慮は難しい」と言われることがあります。その時、どう動くべきかが運命を分けます。

① 代替案を一緒に考える

「〇〇が無理なら、△△という方法ではどうでしょうか?」と歩み寄る姿勢を見せましょう。例えば「専用の個室」が無理でも「パーティションの設置」なら可能な場合があります。

② 「その企業」に執着しすぎない

支援員

配慮を拒否されるということは、入社してもあなたが苦労する可能性が高いということです。「この会社は自分の特性には合わなかっただけ」と割り切り、次を探すのが正解です。

支援員のアドバイス

一人で粘るよりも、プロの視点を入れた方が、配慮の「相場観」が分かり、ミスマッチを劇的に減らすことができます。


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「自分の配慮事項が正しいのか自信がない」「企業にどう切り出せばいいか分からない」……。そんな不安を抱えたまま転職活動を進めるのは、暗闇の中を地図なしで歩くようなものです。

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支援員

まずは一度、サクキャリマッチの無料面談で「自分の伝えたい配慮事項」を話してみてください。それだけで、「あ、こう伝えればよかったんだ」という気づきが得られ、面接の通過率が飛躍的に上がるはずです。

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まとめ|合理的配慮は、あなたが輝くための「鍵」

合理的配慮を伝えることは、決して恥ずかしいことでも、わがままでもありません。あなたがプロフェッショナルとして責任を持って働くために、必要な環境を整える「前向きな準備」です。

失敗しないポイントは3つ。

  1. 「わがまま」ではなく「業務改善提案」として伝える
  2. 「課題・セルフケア・配慮希望」の3ステップを守る
  3. 中立なプロ(サクキャリマッチ)に相談し、伝え方を磨く

正しい伝え方を身につければ、企業はあなたを「信頼できる、自己管理能力の高い人材」として評価してくれます。自信を持って、あなたに最適な働き方を手に入れましょう。その一歩を、私たちは全力で応援しています。

現役支援員の視点から見ても、最初の一歩に最も安心な選択肢です。あなたの特性を活かせる環境を、一緒に見つけましょう。

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