「自分に向いている仕事が分からない」 「何度転職しても仕事が続かない」 「発達障害や精神障害があっても長く働ける仕事はあるの?」
このような悩みを抱えている方は少なくありません。
私自身、就労移行支援・自立訓練(生活訓練)・定着支援事業所で数多くの発達障害・精神障害のある方の就職支援を行ってきました。
その中で強く感じるのは、「向いている仕事ランキング」だけで仕事を選ぶと失敗しやすいということです。
大切なのは人気の仕事を探すことではなく、自分の特性や体調、得意・不得意に合った仕事を選ぶことです。
この記事では、現役支援員の視点から、
- 発達障害・精神障害のある人におすすめの仕事30選
- 仕事選びで失敗しないポイント
- 長く働ける仕事を見つける方法
- 就労移行支援や職場実習の活用方法
について詳しく解説します。
「おすすめの仕事ランキング」を鵜呑みにしてはいけない理由
インターネットを見ると、
- 発達障害に向いている仕事ランキング
- 精神障害におすすめの仕事ランキング
- 障害者雇用で人気の仕事
などの記事が数多くあります。
しかし実際の支援現場では、ランキング上位の仕事が必ずしも本人に合うとは限りません。
例えば事務職は人気ですが、
- 電話対応が多い
- マルチタスクが必要
- 細かな確認作業が多い
ため、人によっては大きなストレスになることもあります。
支援員まずは「ランキング」ではなく、「自分に合う条件」を考えることが大切です。
詳しくは以下の記事でも解説しています。


発達障害・精神障害のある人が仕事選びで確認したい5つのポイント
仕事を選ぶ際に必ず確認しておくポイントを表でまとめました。
| 確認ポイント | 内容 |
|---|---|
| 仕事内容 | 得意なことを活かせるか |
| 人間関係 | 相談しやすい環境か |
| 勤務時間 | 体調に合わせて働けるか |
| 合理的配慮 | 必要な配慮を受けられるか |
| 支援体制 | 定着支援や相談体制があるか |
仕事選びでは仕事内容だけでなく、職場環境まで含めて考えることが重要です。
発達障害・精神障害のある人におすすめの仕事30選



ランキングをお伝えしますが、ご自身の特徴や求めることと照らし合わせながら見ることがおすすめです。
①~⑩:事務系の仕事
- 一般事務
- データ入力
- 経理補助
- 総務補助
- 人事アシスタント
- 書類チェック
- 庶務業務
- 在宅事務
- CADオペレーター
- 医療事務
比較的ルーティン化しやすく、障害者雇用でも求人が多い職種です。
- 障害者雇用で多くの方に人気。パソコン、書類チェックなど業務の切り出しも豊富
- 銀行や保険など個人情報が多い企業は実習が難しい所が懸念
- 自身がどの程度のスキルを持っているか知っておくことも大事
⑪~⑳:IT・クリエイティブ系
- プログラマー
- テスター
- Webデザイナー
- 動画編集
- ライター
- Webマーケター
- システム監視
- コーダー
- DTPオペレーター
- SNS運用
集中力や専門性を活かしやすい職種です。
- 1人作業で黙々と作業することで人気
- 事務よりも高いスキルが求められることも多い
- 小休憩など自分の体調を考えて取り組めることも多い
㉑~㉚:軽作業・製造系
- 倉庫内作業
- ピッキング
- 検品作業
- 清掃業務
- 品出し
- 製造補助
- 組立作業
- 梱包作業
- 農作業
- 施設管理補助
人間関係の負担が比較的少なく、身体を動かすことが好きな方に向いています。
- 体を動かすことでネガティブ思考にもなりにくい
- ルーティン作業が飽きやすい、どんどんスキルアップしたい人には相性が△
- 「暑い」「寒い」が大丈夫か、フルタイムや立ち作業が大丈夫かも知っておくことが必要



私が担当しているご利用者も、この21位から30位の仕事をされて長く働いている方も多くいます。
発達障害のある人に向きやすい仕事の特徴


発達障害といっても特性は人それぞれですが、以下の特徴を持つ仕事は比較的働きやすい傾向があります。
- ルールが明確
- 作業手順が決まっている
- 成果基準が分かりやすい
- 静かな環境で働ける
- 専門性を活かせる


精神障害のある人に向きやすい仕事の特徴
精神障害の場合は体調の波やストレス耐性を考慮することが重要です。
- 勤務時間を調整しやすい
- 相談しやすい上司がいる
- 残業が少ない
- 休憩を取りやすい
- 急な業務変更が少ない
職種だけでなく、会社の理解度も非常に重要です。



定期歴に面談の体制をとっていただける企業も多くありました。
障害者雇用と一般雇用はどちらがいい?
仕事選びを考える際に避けて通れないのが、
- 障害者雇用
- 一般雇用
どちらを選ぶかです。
| 項目 | 障害者雇用 | 一般雇用 |
|---|---|---|
| 配慮 | 受けやすい | 受けにくい |
| 求人数 | 少なめ | 多い |
| 働きやすさ | 高い傾向 | 企業次第 |
| 収入 | 低め傾向 | 高め傾向 |
障害者雇用と一般雇用のどちらを選ぶかはとても悩むポイントです。そのため障害者雇用と一般雇用どっちがいい?発達障害・精神障害のある人向け完全比較の記事でまとめました。
仕事選びで失敗しないために職場実習を活用しよう
求人票だけでは職場の雰囲気は分かりません。
そのため支援現場では職場実習を強くおすすめしています。
実習を行うことで、
- 仕事内容を体験できる
- 職場の雰囲気が分かる
- 配慮事項を整理できる
- 企業との相性を確認できる
など多くのメリットがあります。



職場実習をすると内定までに時間がかかる印象があるかもしれませんが、実習することで面接突破率も高くなるため、「ミスマッチを防ぐ」「面接突破率を上げる」などメリットが多くあります。
就労移行支援を活用すると仕事選びが楽になる
自分に合う仕事が分からない場合は、就労移行支援を活用する方法もあります。
就労移行支援では、
- 自己理解
- 職業訓練
- 職場実習
- 面接練習
- 定着支援
などを受けることができます。
支援員が考える仕事選びで最も大切なこと
私が支援員として数多くの方を見てきた中で感じるのは、
「向いている仕事」よりも、 「続けられる仕事」を探した方が成功しやすいということです。
どれだけ人気の職種でも、
- 体調が崩れる
- 人間関係が辛い
- 毎日強いストレスを感じる
のであれば長く働くことは難しくなります。
逆に、
- 無理なく通勤できる
- 相談できる人がいる
- 自分の得意を活かせる
環境であれば、安定して働き続けられる可能性が高くなります。
まとめ|自分に合う仕事は必ず見つかる
発達障害・精神障害のある人におすすめの仕事は数多くありますが、大切なのはランキングだけで判断しないことです。
仕事内容だけでなく、
- 職場環境
- 人間関係
- 合理的配慮
- 支援体制
まで含めて考えることで、長く働ける仕事に出会いやすくなります。



もし一人で仕事選びに悩んでいる場合は、就労移行支援や支援機関を活用しながら、自分に合う働き方を探してみてください
以下の記事もおすすめです。
