部下が「退職したい」そんなショックなときこそ取るべき行動
前日まで普通に仕事をしていたのに部下から突然の「退職させてください。」
これって上司としてはかなりショックが大きいですよね?
かける言葉や自分が取るべき行動。
それに何で退職したいと言うのかなど疑問は多いです。
そこでこの記事では部下が退職を申し出たときの取るべき行動をお伝えします。
部下の退職
部下や同僚など、人は会社を辞めていくものです。
これはあなたがどんなに優秀な上司や温かい人柄でもどこかで経験します。
そして、退職理由は人によって様々です。
退職理由を聞く
人が多い場所では部下もあまり話そうとしません。
しかし、上司としての立場上はやはり退職理由を聞いておく必要があります。
もし今この記事を読んでいるあなたが部下の退職理由をちゃんと聞いていなければ、個室など場所をとって聞いてみてください。
部下の退職理由
一般的な退職理由では以下のような理由があります。
- 人間関係にストレス
- 給料に不満
- 仕事内容が合わない
- 社風が合わない
- 親の介護・病気
- ノルマ
- 残業
部下も退職理由は聞かれると覚悟しているので、聞いてだめなことではありません。
多くの人は本当の理由を部下は言わない
部下の退職理由を聞くとお話しましたが、実際のところは本音を話しません。
もちろん「あいつが嫌だ」なんて正直な人もいますが、多くの人は
「キャリアアップしたい」
「別の仕事に挑戦したい」
などと前向きな言葉を言います。
これはネットでも多くのサイトが書いているように、前向きな退職理由は上司から引き止められにくいと言われているからです。
部下にかける言葉
では、部下から実際に退職を聞いたらどういう言葉をかけたらいいか。
初めての場合であればとにかくショックが大きく、「とりあえず引き止めてみよう」などと考えるかもしれません。
これは間違いではないですが、部下が明日から来なくなるという緊急事態を防ぐためにも以下のことに注意が必要です。
優秀な人材と伝える
社交辞令です。
もちろん実際に辞められると業務に支障は起きますし、ここまで多くのことを指導していたのに辞められるとなれば腹も立つかもしれません。
しかし、辞めた人は「二度と会うことはない」と思っていても意外な所であったりします。
(友達との付き合いや取引先関係など・・・。)
僕の経験でも辞めた人と連絡を取ったりするので、本当に重要です
吉良
部下を「優秀な人材だった」「いなくなるのは寂しいな」などと温かい言葉をかけることで円満退職へ繋がります。
引き止めは必要?
僕の経験では、一度辞めると言った人を引き止めても大体2年以内ぐらいには辞めていきます。
なので、「近いうちに辞める可能性が高い」という爆弾を抱えることはないです。
ただ、社交辞令的な意味で軽く引きとめる程度はいいと思います。
悪口や批判をしない
一番いけないのは
という批判です。
場合によっては言いたくなることはあるかと思いますが、ここは大人としてぎゅっと我慢しましょう。
部下としては退職を伝えるのはすごく勇気がいることであり、その時にきつい言葉を言うと次の日からこなくなります。
その場合引継ぎや人員追加の期間がゼロになり、業務して支障がでます。
さらに部下が急に来なくなるという事態は
「最後にどんな話をしたんだ?」
と周りからあなたへの不信な疑いを持たれます。
引継ぎを促す
部下が退職を伝えてきた場合は引継ぎをきっちりするように指示しましょう。
辞める人に指示を出すのって抵抗を感じることもあるかもしれませんが、辞めるまでは自分の部下です。
引継ぎは人間として常識のマナーですし、部下も基本的にはそれを理解しています。
部下の退職を増やさないために
退職者が増える可能性
部下が辞めるのが一人なら何とか対応ができますが、怖いのは他の部下も退職をすることです。
同時に2人や3人、もっと・・・と辞められるという事態は実際にあります。
会社からあなたの評価も一気に下がりますし、残された人からしたら地獄が待っています。
なので退職予備軍を減らさないといけません。
他者から情報収集
情報収集は他者からでなければいけません。
退職する当事者から聞いても最初の退職理由以外のことはなかなか聞けません。
上司という立場であるがゆえに本音を言ってもらえにくいというデメリットがあります。
ですが、実際には同僚や他の部署の人間には本当の退職理由を聞いていることもあります。
改善できるものは改善する
情報収集してみたらあなたの知らない内容があったりします。
- 他部署の上司がパワハラをしている
- ミスをしたあとに周りがフォローをしない
- 人間関係でトラブルが頻繁
- 指導担当の先輩が教えない
会社を辞めていく本当の原因としては、人間関係が原因ということが多いです。
しかし、人間関係のストレスは基本的に上司には打ち明けてくれないものです。
そして、人間関係が原因の場合はそのままだと新人もどんどん辞めていくという悪循環にハマります。
上司としてのあなたは、指導の担当者を変更したりサポート方法をちょっと変えるなど改善できるものは改善しましょう。
上司として部下にするべきこと
ここからはあなたが上司として業務上やるべきことをお話します。
部下が退職という事項はほぼ決定なので、業務に支障を起こさないように努めなければいけません。
仕事の采配
部下がどんな業務をしていたか。その業務を誰が引き継ぐか。
放っておいたら引継ぎゼロで退職される場合もあります。
辞める人からしたら「自分がいなくても誰かが何とかするだろう」と考えていたりするので、辞めた後に困ることが多いです。
なので、誰がその業務を引き継ぐのか采配を指示しましょう。
人員補充
今のメンバーで人出が足りなくなるようであれば人員補修が必要です。
他部署から人事異動か求人を出すのか。
会社によって方針なども違うので会社に合わせなければいけませんが、業務の引継ぎもあるので早めに行動しなければいけません。
退職日の決定
法律的には退職の意思を伝えてから2週間後には辞められます。
しかし、人員募集をかけて引継ぎを考えると2週間は足りないでしょう。
それどころか有給消化も考えると引継ぎ日数などありません。
なので、部下の意思を聞いてお互い納得できる退職日を決めましょう。
送別会は本人の意思確認
部下は送別会を望んでいるでしょうか・・・。
人によっては「送別会は当然」という人もいれば「そんなものは必要ない」と考える人もいるでしょう。
ですが、ここは本人に聞いてみることをおすすめします。
送別会を希望するのであれば、少なくてもあなたや同じ部署との人間関係にストレスは抱えていないことが分かります。
逆に全力で拒否する場合は「会社ともう関わりたくない」という意思が分かります。
試すような感じでもありますが、辞める本人にとっても送別会は勝手に準備されると困るものなので確認してみましょう。
まとめ
この記事では部下が「退職したい」と告げたときに取るべき行動についてお話しました。
退職を告げられるときはショックが大きいかと思いますが、どんな会社でも人は辞めていきます。
業務の引継ぎやその後退職者を続出させないためにもあなたの行動は重要です。
辞めたあとに意外な形で会うこともありますので、温かい言葉とスムーズな引継ぎを心がけて円満退職に努めましょう。