求人票のフレックス制とは?その意味と基礎知識
求人票を見ていると「フレックス制:有り」などと記載があります。
なんとなく見過ごしてしまうこの言葉ですが、この意味って気になりますよね?
そこで今回はフレックス制とは何かということから企業が導入する理由についてお伝えします。
【この記事で学べること】
フレックス制の基礎知識が学べます。簡潔に省略しているので応募前に読んでいきましょう。
フレックス制ってなに?
フレックス制度とは、労働者が始業時間や就業時間を自由に決めれる制度です。
この制度は1988年から労働基準の改正で導入されており、労働者と企業の両方に利点があるような制度を目的として作られています。
1カ月の総合労働時間などは規定により定められていますが、「6時間勤務して明日は10時間勤務」というように労働時間を調整することができます。
フレックス制が導入された理由
フレックス制が導入された理由としては一般的に以下のような理由があります。
- 介護や育児で時間規制がある社員に対応
- 業務の忙しいときや暇なときなど勤務時間を調整できる
- 朝が苦手な方などが働きやすい
- 役所や病院など平日いけない場所へ行ける
働き方改革という言葉があるように、社員が様々な勤務時間を選択できる制度です。
企業にとっても利点がある
制度だけ見ると労働者側に有利なように見えますが、企業もこの制度を取り入れるのは利点があるからです。
働く時間を社員が変更できるというのは、時間の制約がある方が応募しやすくなります。
例えば女性などによくあるのが「子供の幼稚園の時間に合わないから応募できない」という事例。
たった1時間出社時間が違っていたら応募でていたのに、企業にとって採用したい資格やスキルを持つ主婦でも応募ができないということがあります。
そういった時間の制約がある方でも応募できるということから、企業もより多くの人材から採用者を選択できるようになります。
フレックス制を導入している職種で言えばITやWeb関係など、共同作業でなくても一人で進めることができる職種が多いです。
残業時間はつくの?
残業時間はつきます。
ただ、普通の就業規則のように「今日残業したから今日残業したことになる」ということではありません。
会社が1週間の合計労働時間が40時間という規約をつけていれば、月曜日に残業したとしても別の日に早く帰り、1週間で合計40時間ちょうどであれば残業がないことになります。
そして、一週間のうちに40時間を超えたら残業手当がつくということになります。
- 期間が1週間か1カ月かは企業によって異なる
- フレックス制は部署単位や個人単位などでも導入できる
- 夜の22時以降朝5時までの時間なら深夜手当がつく
確かに便利だけど、それだったらみんな勤務時間がバラバラで企業が困らないですか?
春川
企業にとっても支障がでないように、コアタイムやフレキシブルタイムというものが存在します。この制度については次回の記事でお伝えします。
吉良
まとめ
この記事ではフレックス制の基礎知識ついてお話しました。
フレックス制とは?【労働者が働く時間を調整できる】
- 始業時間や就業時間を労働者が決めれる
- 小さな子供がいる主婦などが応募しやすい
- 1週間40時間などの規定の労働時間を超えたら残業代がつく
- 22時から朝5時は深夜手当がつく</
次回の記事ではコアタイムという必ず勤務してなくてはいけない時間などをお伝えします。
転職や就活をする方はやはり知っているか知らないかは大きいので、応募前に是非覚えておきましょう。