フロー体験って何?8つの構成要素とは?
仕事やビジネス本ででてくる「フロー状態」。高い集中力を発揮するものですが、これは一体どういうもので誰が提唱したものなのか。
さらにフロー状態を構成する8つの要素とは何なのか。
今回は今の仕事が好きなのか確かめるということも含め、フロー状態に関してお伝えします。
【フロー状態に入れるとは】
今の仕事を好きでいる状態。
高い集中力を発揮することが可能
フロー体験とは?
フローとは、心理学者のミハイ・チクセントミハイが提唱した概念で、
のことを言います。
スポーツなどで言うとゾーンという言葉で言われることもありますが、このフロー状態なれば高い集中力で高いパフォーマンスをすることが可能です。
フロー状態の例
フロー状態はほとんどの人が一度は経験をしています。
以下のようなことを経験したことはないでしょうか?
- 旅行に行ったら気付いたら時間の感覚を忘れていた
- スポーツをしていたら他の物事や雑念が全くなかった
- 納期の近い仕事をしていたら電話の音にも気づかなかった
- 好きなことをしていたら外出する予定の時間ぎりぎりになっていた
- 映画に集中しすぎてポップコーンがあったのを忘れていた
このように、人は過去に何度かフロー状態を体験しています。
そして、フロー体験になるには『自分の好きなこと』をしているときがなりやすいと言われています。
フロー体験の8つの構成要素
フロー体験はミセス・チクセントミハイの『フロー体験、喜びの現像学』て提唱され、日本のメンタリストDaiGoも著書『「好き」を「「お金」に変える心理学』で紹介しています。
参考書籍↓↓
フロー体験に入るには、以下で述べる8つの構成要素で入りやすいと言われています。
明確な目的
今行っている仕事の目的をはっきりと言えますか?
例えば上司から「会議までに〇〇の資料を作っておいて」などと頼まれたとします。
上司の指示だからやるのは当然ですし、会議で使うのだろうとは予想ができます。
しかし、その資料を作って「業績にどう影響するか」「新規のお客さんにも見せるのか」「どの程度の完成度が必要なのか」など明確に答えれる人は少ないでしょう。
逆に目的など明確に理解していれば、「自分の作った資料で新規顧客から大型案件が取れるかもしれない」とモチベーションを上げることができます。
集中
人は一日中集中力を保つことができません。
しかし、30分だけなどであれば高い集中力を保つことが可能です。
普段仕事をしている中で、
と感じる時間は30分以上ありますか?
自意識の低下
これは簡単に言うと我を忘れた状態です。
普段の状態であれば
「きっと上司から文句を言われるな」「これは自分が言っても聞いてもらえないだろうな」などと雑念があります。
しかし、フロー状態に入りやすい場合は無駄な雑念がなく、今の仕事だけにのめりこんでいます。
時間の歪み
2つ目の集中とも似ているのですが、好きなことや集中しているときは時間の感覚が大きく変わります。
例えば行きたくもない強制の飲み会1時間と、自分がお金を払ってでも見たい映画1時間とでは全く感覚が違いますよね
吉良
レスポンスの速さ
意外と重要なのがレスポンスの速さです。
例えば努力を重ねても3年後に結果がでる場合と、10分後は成果がでるという場合はモチベーションが全く変わります。
これにより、結果が遅くなってしまう以下のようなことが人が続けれないものとなります。
- 筋トレをして理想の肉体を得る
- 食事制限をしてダイエット
- 上司から評価を上げるための仕事の勉強
逆にロールプレイグのゲームのようなものはレスポンスが速く楽しいと人気が出ます。
なぜなら、敵が強くても30分ほどレベル上げをすれば対等に戦えますし、敵を倒すとアイテムやお金を得ることができます。
そしてその結果強いボスを倒せるというレスポンスの速さが好きを生み出します。
適切な難易度
仕事は簡単すぎず、難しすぎないものが最もやる気がでると言われています。
これは上司や先輩の采配の力量にもよるのですが、自身で調整できるは自分で設定をします。
例えば僕がサイト作り初心者のときを言えば、少しネットで調べたら文字の装飾や画像挿入の方法が分かるということがありました。
現時点では分からないけど頑張ったらできるようになるというのは非常に楽しいものです。
逆に、「今からドイツ語をペラペラ話せるようになる」と意気込むとレベルが高すぎて全くやる気が起きないものです。
自分で状況をコントロールする感覚
あなたは自分の仕事の順番や方法をある程度コントロールできますか?
- 後輩や部下に仕事の指示ができる
- 上司にもある程度進言できる
- ダンドリや順番を自分で決めれる
- 他の部署とも連携をとれる
このように自分が中心となって仕事をコントロールできる場合はフロー状態を作りやすい状態です。
活動自体に価値を見出すことができる
ここで言う価値とは報酬やお金のことではありません。
人は「家庭のために仕事する」「食べていくために稼ぐ」という概念は当然持っていますが、これだけでフロー状態になることは難しいです。
それよりも、
以下のような仕事に価値を感じる場合がフロー状態に入りやすい状態です。
- 病院の仕事で患者を助けることができる
- プログラミングで自分のスキルがどんどん上がる
- パン屋の経験がプライベートでも活かせる
- 営業で得た人脈で新しい趣味ができた
お金以外でもその仕事に価値を見出すことができれば、「今の仕事を好き」と思うことができ、フロー状態にも簡単に入れるようになります。
まとめ
この記事ではフロー体験の意味や構成要素についてお話しました。
フロー体験の8つの要素【心理学者ミハイが提唱】
- 明確な目的
- 集中
- 自意識の低下
- 時間の歪み
- レスポンスの速さ
- 適切な難易度
- 自分で状況をコントロールする感覚
- 活動自体に価値を見出すことができる
今の仕事はフロー体験に入れそうな状態ですか?
8つの構成用を全てを満たすことは難しいのですが、5つや6つ当てはまる方は『今の仕事が好き』ということなので、是非続けてみましょう。
逆に、当てはまるものが1個や2個という場合は今の仕事がストレスになっているかもしれません。
その場合は今の仕事の環境を変えてみる。自分の好きな仕事が何か探してみるというのも選択肢でしょう。