生産技術は未経験者が多い!?優遇される経験とは?
求人票では「生産技術」という仕事内容をたまに見かけると思います。未経験であると「自分が採用されるのか」不安に思うと思いますが、実際に僕は未経験で入社しました。
なので転職する際に疑問に思う、生産技術の職歴以外にも採用されるときに優遇される経験などをお伝えします。
今回の記事では生産技術の仕事内容などはあまり記載しないため、詳しい仕事内容などを知りたい方はこちらの記事を参考にしましょう↓↓
生産技術は未経験者が多い
僕が勤務している生産技術は全員が「生産技術未経験」の人たちです。
また、僕の場合はCADなども未経験でパソコンスキルも高校の授業程度しかないという状況でした。
生産技術歴5年以上積んで思うのは、実はこの職種はそこまで経験にこだわらない職ということです。
会社の中でも割合が少ない
僕の会社では全体で従業員200人近くいて、その中でも製造の人員は90人ほどいます。
しかし、生産技術はその中でもたった4人という存在です。
生産技術って会社の中心というイメージがあるのにそんなに少ないんですか??
春川
他の同業種の見学や企業担当者と話しても生産技術は人数が同じぐらいの割合だったよ
吉良
面接の際に生産技術の経験は重要視されない
入社後も上司の話や工場長の話も結構聞きましたが、生産技術において採用基準はあまり経験にこだわりががありません。
もちろん経験があるのであれば優遇されたりライバルと差をつけることになりますが、履歴書などで注目されるのは「製造経験」や「CADの経験」などです。
製造経験は優遇される
生産技術は設計と製造現場の中間の位置づけです。
仕事内容は会社によって様々ですが、製造の様々な部署の意見や効率などを総合的に判断することが多いです。
事例をあげると僕の担当している業務では以下のような仕事をしています。
- 展開図の作成
- 現場用プログラムの作成
- 現場用補助図面の作成
- 材料、手配部品の選定
これらは機械加工や溶接、組立など様々な仕事内容考えたうえで生産技術が判断することになります。
僕の場合は溶接経験などなかったのですが、業種は違うものの製造経験はありました。
詳しいノウハウは入社後に学ぶようになりますが、やはり少しでも現場の経験をしているとイメージがつくので優遇されます。
CAD経験も優遇される
生産技術の業務は多様な場合が多く、CADを扱うことが多いです。
CADと言ってもAutoCADやE-CAD、板金専用のAP100や3DCADなど様々ですが、どの種類でもCADを使ったことがある人は覚えるスピードが早いです。
なので、意外かもしれませんが生産技術はCADの経験が活かされることも多いです。
僕は高校でしかパソコンを使っていない人間でしたが、最初は簡単な仕事しかしないです。それに3カ月もすれば基本操作は意外とできるものでした。
生産技術にはもっと大切なスキルがある
実は生産技術の場合は専門スキルより重要視されるものがあります。
それは「向上心」と「コミュニケーション能力」です。
向上心が一番大切
いくら溶接経験などがあっても、生産技術は自分で溶接することなんかありません。
それに、会社によって作業手順や機械の加工範囲、図面の書き方など全然違います。
いろんな取引先の図面も見ましたが、本当に業者にお任せのようなシンプルな図面もあれば溶接記号や作業手順などかなり厳密に書かれた図面もあります。
生産技術と言えば何かの仕事を極めるというよりは会社のほとんどすべての部署を広く浅く知っている部署になります。
それによって、いろんな部署の知識も前向きに勉強してくれる向上心の高い人が生産技術では大切なスキルとなります。
製造経験があっても作業手順や機械の設備は会社によって違う。
生産技術では多くの部署の作業手順を勉強していく必要がある
コミュニケーション能力は評価が高い
現在の仕事内容を考えると、工場の部署のすべての部署と関わりがあります。
前回の記事で詳しく書いたのですが、
- 営業
- 設計
- 生産管理
- 製造
- 検査
といったように会社のほとんどの部署と何かしら連絡を取ります。
なので、面接の際に「コミュニケーションは大丈夫ですか?」などと質問を受けることがあります。
自分が本当にコミュニケーション能力があるかなんか分からないかもしれませんが、面接の際は「前職でも他部署と連絡をやり取りをしていたので問題ないかとは思います。」のように答えるのがべストです。
吉良
先輩に聞いた採用理由が衝撃
「生産技術未経験」「溶接未経験」「曲げ加工機も知らない」「CADどころかパソコンスキルもない」という状況でなぜ採用されたのか先輩に聞きました。
するとかなり驚いたのですが、採用基準は年齢や性別は関係なく、単純に
「まじめそうかどうか」だけ。
と言われました。
ただこれでは僕も納得いかないので詳しく聞くと、未経験で採用された理由は3つありました。
- 現在の部署の全員が未経験者
- 過去の応募者がすぐ辞めた
- 先輩との相性が重要だった
これらも一つずつ解説します。
現在の部署の全員が未経験者
この記事でもお伝えしましたが、僕の会社では生産技術経験者がいません。
それどころかみんな商業系出身の人間だったので、工業に強いというわけでもありません。
先輩たちにとっては「自分も入社してから初めての知識がほとんど」という状態だったので、「教育するから頑張って覚えて」という考えでした。
過去の応募者がすぐ辞めた
これは偶然があったとは思いますが、過去に応募して採用された方が連続ですぐに辞めてしまったという状況がありました。
そして、生産技術の求人票というと専門知識が必要かのようなかなり難しく見える仕事内容が書かれています。
そのため、半年ぐらい募集をかけていたのに全然応募してこないという状況だったようです。
ライバル不在でよかったとは思うですが、確かに生産技術って何するかわからないという人が多いので挑戦する人が少ないんです。
先輩との相性が重要だった
僕の指導担当だった先輩は「まじめな人には全力で教える」「さぼる人には一切教えない」というような分かりやすい先輩でした。
そして、人事の人には「まじめであれば経験など一切なくてもいい。」と伝えていたようです。
本当に偶然が重なって採用されやすい状況があったのではあるのですが、もし「未経験でも採用されるか不安」と感じている方であればチャレンジしてみるのをおすすめします。
経験があまり重要視されないといっても企業研究は重要です。面接の際に「当社はどんな製品を作っているかご存知ですか?」「当社のホームページはご覧になってますか?」などと質問されました。熱意などを確かめられます。
まとめ
この記事では生産技術の未経験者で採用されるのかや優遇される経験についてお話しました。
僕の会社では今後も新しく人を応募するとしても未経験者OKと求人票に記載するでしょう。
生産技術は未経験者が多い【向上心が一番大切】
- 会社の中で生産技術の割合は少ない
- 製造経験は優遇
- CADスキルも優遇
- 向上心はもっと大切
- 面接はコミュニケーション能力を問われる
仕事内容を見ていると不安になるかもしれませんが、僕も最初は初歩的なことから一つずつステップアップしていきました。
気付いたらパソコンスキルや製造知識などいろんなスキルが身につくのでやりがいのある仕事です。
意外と応募したらライバル不在だったりするので、興味のある方は積極的に受けてみましょう。