障害者枠の面接でよく聞かれる質問と回答例
障害者枠(オープン枠)で就職を目指す際、一番大変なのが面接でしょう。
私は就労移行の支援員として面接同行や応募書類の添削等行った経験が持っていますが、面接で失敗したと思う例もよくあります。
そこでこの記事では障害者枠の面接でよく聞かれた質問と回答例、失敗例、事前に準備しておくことを紹介します。
支援員側の人も応募者側の人も参考にしてほしいと思い記事を作成しましたので、是非今後の就職活動に活かしていきましょう。
障害者枠の面接よくある質問
私が支援員として同行した上で、特によく質問されるのが以下の内容です。
- 障害はいつ頃からですか?
- 就労移行で訓練している際に休んだり大きく体調を崩したことはありますか?
- 障害について教えてください
- 配慮事項について教えてください
- 希望する勤務時間、休みはありますか?
- コミュニケーションは大丈夫ですか?
- 前職ではなぜ退職したのですか?
- 初めて受診したのはいつ頃ですか?
- 特にやってみたい業務はありますか?
障害がいつ頃からもっているかについては面接で意外とよく質問されます。
生まれた頃からでも1年前からでも合否に直結するようなことはほぼありませんが、スムーズに答えれるかどうかはかなり印象として残ります。
また、配慮事項は聞かれない会社の方が珍しいと思いますが、支援員が事前に書類で渡した際は確認程度のみのこともあります。
企業見学後の際のよくある質問
障害者枠での応募の際は、事前に見学や実習を行うこともよくあるでしょう。
その際は以下の質問も対策が必要です。
- 見学して気になったこと
- 業務内容を知って特に興味をもった仕事
- 自分には難しいと思った業務仕事内容
- 一人で行えそうか
- 不安に思ったこと
「覚えていません」「特に何もありません」よりも、具体的に何か答える方がいいでしょう。ただし、「〇〇の仕事は難しいと思いました」で終わるのではなく、「少し時間はかかるかもしれませんが、確実に覚えていきたいと思います。」のように意欲を伝えることで印象がよくなります。
障害者枠の面接でよくある失敗例
続いて実際の面接同行で失敗したと思うことをお伝えします。
- 配慮事項がしっかり打合せが出来ていない
- 前職の退職理由がマイナスな内容で終わっている
- 言わなくてもいいことを具体的に伝える
- 時間・場所を間違える
- 雨の日対策を行えていない
- 応募書類一式の中に不要なものが入っている
- 靴の間違い
- 障害についてうまく説明ができない
私の場合は精神障害の方と発達障害の方との同行に行くことが多かったのですが、求人票から場所を説明していても、場所や時間を間違えることがありました。
そのため、事前にGoogleマップで調べて支援員と応募者の認識を揃えておくことをお勧めします。
また、応募書類を封筒に入れると思いますが、その際にメモした求人票を一緒に入れてしまっていることもありました。
靴の間違い、カッパなども意外とありましたので、必ず事前に確認しましょう。
障害者枠の面接で事前に準備しておくもの
障害者枠で面接する際に失敗したことなども踏まえ、事前に準備や確認した方がいいものを紹介します。
- 場所の確認
- 時間の確認
- 求人票の内容と業務内容の確認
- 配慮事項の打ち合わせ
- 当日持っていくものを確認
- 服装・靴・カッパなどの確認
- 障害の経緯や時期の確認
- 前職の退職理由をどう伝えるかの確認
例えば前職の退職理由では「彼女と別れて落ち込んで退職しました」などのようなことを実際に話された方がいました。
上記の内容は面接官も苦笑いするか印象を落とすため、「職場でコミュニケーションがうまくいかず、相談もできませんでした。今では早めに相談することを意識し、悩みを溜め込まないようにしています」といったように説明しましょう。
また、面接時に必要なものについてはチェックリストを作成し、本人に渡しておくか支援員と一緒に確認することもおすすめします。
地味なようで確実に忘れ物を防げますので、作成してみましょう。
まとめ
この記事で障害者枠の面接対策ついてお話しました。
面接は緊張すると思いますが、事前の準備をしっかりしておくことで合格になる確率も上がりますし、何より「やれることはやった」と自分を肯定できるようになります。
障害についてどう伝えるかなど、支援員と応募者の双方でしっかりと打ち合わせを行いましょう。
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