障害者雇用で転職回数が多いと不利?支援員が採用で見られるポイントを解説

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「これまで何回も転職しているけれど、障害者雇用で採用されるのだろうか?」

「短期間で退職した会社があるので、転職回数が多いことを面接で指摘されそうで不安……」

「転職を繰り返している自分は、企業からマイナス評価されるのでは?」

障害者雇用への転職を考えている方の中には、このような不安を抱えている方もいるのではないでしょうか。

転職回数が多いと、「採用で不利になるのではないか」と心配になるのは自然なことです。

しかし、転職回数が多いという理由だけで、障害者雇用の採用が決まらないとは限りません。

企業が採用するときに見ているのは、転職回数の数字だけではありません。

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これまでどのような仕事をしてきたのか、なぜ退職したのか、現在は安定して働ける状態なのか、仕事への考え方が変わっているのかなど、これまでの経験を総合的に見ながら判断します。

むしろ、過去の転職経験から自分の得意・不得意や必要な配慮を理解していることは、転職活動においてプラスになる場合もあります。

この記事では、現役の就労支援員として支援してきた経験をもとに、障害者雇用で転職回数が多い場合に企業が見ているポイントや、面接での伝え方、転職を成功させるための準備について解説します。


目次

障害者雇用は転職回数が多いと不利になる?

まず結論からいうと、転職回数が多いことだけを理由に、必ず不利になるわけではありません。

もちろん、企業によっては職歴の多さを気にする場合があります。

特に、短期間で退職を何度も繰り返している場合には、「今回もすぐに退職してしまわないだろうか」と企業が考える可能性はあります。

しかし、企業が確認したいのは単純な「転職回数」だけではありません。

たとえば、次のような点を確認しています。

  • これまでどのような仕事をしてきたか
  • それぞれの職場でどのくらい働いていたか
  • 退職した理由は何だったのか
  • 現在は安定して働ける状態なのか
  • 自分の得意・不得意を理解しているか
  • 必要な配慮を整理できているか
  • 応募している仕事とのミスマッチがないか
  • 長く働くための準備ができているか
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つまり、「何回転職したか」だけではなく、「なぜ転職を繰り返したのか」「現在はどう変わったのか」が重要なのです。


企業が転職回数の多さを気にする理由

では、なぜ企業は転職回数を気にするのでしょうか。

大きな理由の一つが、入社後に長く働いてもらえるかどうかを確認したいからです。

企業にとって採用は、求人を出して面接をするだけで終わるものではありません。

採用後には仕事を覚えてもらったり、職場の環境に慣れてもらったり、必要に応じて配慮を検討したりする必要があります。

そのため、「せっかく採用しても、短期間で退職してしまったらどうしよう」と考えるのは自然なことです。

特に過去の職場を短期間で何度も退職している場合には、企業から次のような疑問を持たれる可能性があります。

  • 仕事とのミスマッチが起きやすいのではないか
  • 職場で困ったことがあったときに退職してしまわないか
  • 現在の体調は安定しているのか
  • 必要な配慮を本人が理解できているか
  • 応募した仕事が本当に本人に合っているのか

これらの疑問を持たれること自体を恐れるのではなく、「なぜこれまでの職場が続かなかったのか」を自分なりに整理しておくことですが重要


転職回数が多い人ほど「過去」より「現在」を整理しよう

転職回数が多い方は、過去の職歴ばかりを気にしてしまいがちです。

「3社辞めている」

「半年で退職した会社がある」

「前職も長く続かなかった」

「自分は採用されないのではないか」とつい思ってしまうのですが・・・

支援員

過去の経験から何を学び、現在はどのように働こうと考えているのかを説明できるようにすることが大切です。転職を経験として置き換えることもできます。

転職活動で重要なのは、過去を隠すことではありません。

例えば、以前は残業の多い職場で働いていて体調を崩して退職したとします。

その経験から、現在は「残業が少なく、勤務時間を調整しやすい職場を選びたい」と考えるようになったのであれば、それは転職活動における重要な情報です。

過去の退職経験があるからこそ、自分に合わない働き方が分かるようになったとも考えられます。

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障害者雇用で企業が見ている7つのポイント

ここからは、障害者雇用の採用で企業が確認しやすいポイントを7つ紹介します。

1.長く働ける可能性があるか

企業が転職回数を確認する大きな理由の一つが、「長く働けるかどうか」です。

支援員

過去に何度も転職している場合でも、現在の状況が以前とは変わっていることを説明できれば、必要以上に心配する必要はありません。

例えば、以前は体調管理がうまくできなかったものの、現在は通院や服薬、生活リズムの管理などを行い、安定して働けるようになったというケースです。

また、以前は自分に合わない仕事を選んでしまっていたものの、現在は得意・不得意を整理して応募先を選んでいる場合もあります。

このように、「過去と現在では何が変わったのか」を説明できることは重要です。

2.自分の得意・不得意を理解しているか

障害者雇用では、本人が自分の得意・不得意を理解していることも重要です。

例えば、

  • 複数の仕事を同時に進めることが苦手
  • 急な予定変更があると混乱しやすい
  • 口頭指示だけでは忘れてしまいやすい
  • 決められた手順に沿って作業することは得意
  • 一つの作業に集中することが得意

などです。

もちろん、面接で自分の苦手なことをすべて細かく話す必要があるわけではありません。

大切なのは、苦手なことだけではなく、「どうすれば仕事ができるのか」まで整理することです。

例えば、「口頭指示が苦手です」だけではなく、「指示をメモにしていただければ、確認しながら正確に作業できます」と伝えられると、企業側も働く姿をイメージしやすくなります。

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3.必要な配慮を説明できるか

障害者雇用では、必要な配慮を企業へ伝えることも大切です。

例えば、

  • 指示をメモで渡してほしい
  • 定期的に休憩を取りたい
  • 残業をできるだけ少なくしたい
  • 通院のために勤務時間を調整したい
  • 業務の優先順位を確認したい

などがあります。

ここで注意したいのは、「配慮してほしいこと」を一方的に並べるだけにならないことです。

「この配慮があれば、安定して仕事に取り組めます」と伝えられると、企業側も配慮の必要性を理解しやすくなります。

過去の転職で配慮が足りなかったことが退職理由になっている場合は、次の職場ではどのような配慮が必要なのかを整理しておきましょう。

4.退職理由を説明できるか

転職回数が多い方にとって、特に重要なのが退職理由です。

企業から「前職を退職した理由を教えてください」と聞かれたときに、すべての会社について詳しく説明する必要はありません。

しかし、退職理由を曖昧にしたり、前の会社の悪口を中心に話したりするのは避けた方がよいでしょう。

例えば、

「職場の人間関係が最悪だったので辞めました」

という伝え方よりも、

「業務上のコミュニケーションに難しさを感じ、長く働くためには自分に合った環境を選ぶことが必要だと考えるようになりました」

というように、事実を整理して伝える方が前向きです。

もちろん、事実と異なる内容を作る必要はありません。

「なぜ辞めたのか」だけではなく、「その経験から何を学んだのか」まで伝えることがポイントです。

5.応募している仕事とのミスマッチがないか

転職回数が多い場合、企業は「今回応募している仕事は本当に本人に合っているのか」という点も確認します。

過去の職場と同じような環境を選び、同じ理由で退職する可能性がないかを見るためです。

例えば、過去にスピードを求められる仕事が合わず退職した方が、再び同じような仕事へ応募している場合です。

もちろん、同じ職種へ応募すること自体が悪いわけではありません。

重要なのは過去にうまくいかなかった理由を理解したうえで、今回の求人を選んでいるかです。

求人票を見るときには、仕事内容だけでなく、勤務時間、残業、職場環境、求められるスキルなども確認しましょう。

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6.現在の体調や生活リズムが安定しているか

障害者雇用では、現在の体調や生活リズムについて確認されることがあります。

過去に体調不良による退職が続いている場合、企業側は「現在は安定して働ける状態なのか」を知りたいと考えます。

ここでも重要なのは、過去の状態だけで判断しないことです。

例えば、

  • 睡眠リズムを整えるようになった
  • 通院を継続している
  • 服薬管理ができるようになった
  • 疲れたときに休む習慣ができた
  • 就労支援を利用して生活リズムを整えた

など、現在できていることを具体的に説明できるとよいでしょう。

7.転職先を選ぶ基準が明確になっているか

最後に、企業が見ているポイントとして、「転職先を選ぶ基準」も挙げられます。

転職回数が多い方の場合、「とにかく採用されればいい」と考えてしまうことがあります。

しかし、採用されることだけを目的にすると、入社後に「思っていた仕事と違った」「配慮が受けられない」となり、再び退職につながる可能性があります。

支援員

応募する前に次のような条件を整理してみましょう。

  • 仕事内容
  • 勤務時間
  • 残業時間
  • 通勤時間
  • 在宅勤務の可否
  • 必要な配慮
  • 給与
  • 職場環境

すべての希望が叶う求人を探す必要はありません。

「絶対に譲れない条件」と「できれば叶えたい条件」を分けることが大切です。


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無料なので気軽に相談できます。

① 転職回数をごまかさない

転職回数が多いことを不安に感じると、「できれば職歴を少なく見せたい」と考えてしまう方もいるかもしれません。

しかし、職歴を偽ることは避けましょう。

応募書類や面接では、事実を正確に伝えることが大切です。

転職回数そのものを隠すのではなく、これまでの経験を整理して、「現在はどのような働き方を目指しているのか」を伝えられるように準備しましょう。

② 退職理由を前向きに整理する

退職理由は、できるだけ「次の職場でどう働きたいのか」につなげることをおすすめします。

例えば、

「残業が多くて辞めました」

だけではなく、

「前職では残業が続くことで体調管理が難しくなった経験があります。そのため、現在は安定して働き続けるために、残業が少なく、勤務時間を調整しやすい環境を希望しています」

と説明する方法があります。

過去の失敗を隠すのではなく、次の職場選びに活かしていることを伝えるのです。

③ 「長く働きたい」という気持ちだけでなく具体策を伝える

「長く働きたいです」と伝えることはもちろん大切です。

しかし、それだけでは企業側が具体的なイメージを持ちにくい場合があります。

例えば、

  • 体調管理を続ける
  • 必要な配慮を事前に相談する
  • 分からないことは早めに確認する
  • 無理をしすぎない
  • 困ったときに相談する

など、長く働くために自分が取り組んでいることを説明できると、より説得力が出ます。


転職回数が多い人ほど「転職先選び」が重要

転職回数が多い場合、「何としても次の会社に採用されたい」と考えてしまうかもしれません。

しかし、転職回数が多い方ほど、私は「どこに採用されるか」より「どこなら長く働けるか」を重視してほしいと考えています。

採用されても、自分に合わない職場であれば、再び退職することになる可能性があります。

反対に、求人選びの段階で自分に合う条件を整理できていれば、転職後のミスマッチを減らせます。

特に確認してほしいのが、次の5項目です。

  1. 仕事内容は自分に合っているか
  2. 勤務時間は無理がないか
  3. 残業はどの程度あるか
  4. 必要な配慮を受けられるか
  5. 困ったときに相談できる環境があるか

「採用されること」をゴールにするのではなく、「安定して働き続けること」をゴールにしましょう。


一人で求人を選ぶのが難しい場合は転職支援を活用する

転職に便利なサービスを使いたいと思っても、具体的にどのサービスを使ったらいいか分からないです。

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ハローワーク、就労移行支援、転職エージェントなど、さまざまな支援先があります。
それぞれ特徴が異なるため、自分の状況に合った支援を選ぶことが大切です。

また、転職エージェントを利用する場合も、必ず一つのサービスに決めなければならないわけではありません。

複数のサービスを比較しながら、自分に合った担当者や求人を探す方法もあります。

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転職回数が多い人が転職活動でやってはいけないこと

「自分は採用されない」と最初から諦める

転職回数が多いことを理由に、応募する前から諦めてしまうのはもったいないことです。

企業によって採用基準は異なります。

また、これまでの転職経験が、すべてマイナス評価になるわけでもありません。

複数の職場を経験したことで、さまざまな仕事を経験している、仕事の適性を理解している、職場で必要な配慮が分かっているなど、プラスにできる経験もあります。

過去の職場の悪口を中心に話す

退職理由を聞かれたときに、以前の会社への不満を長く話してしまうのも避けた方がよいでしょう。

実際に職場環境に問題があったとしても、面接では「何が嫌だったのか」だけではなく、「その経験から何を学んだのか」を伝えることが重要です。

自分に合わない求人にも無理に応募する

「転職回数が多いから、選んでいる場合ではない」と考え、どんな求人でも応募してしまうのも注意が必要です。

採用されることだけを考えてしまうと、入社後のミスマッチにつながる可能性があります。

自分に必要な条件を整理したうえで、応募先を選びましょう。


まとめ|転職回数より「これからどう働くか」が重要

障害者雇用では、転職回数が多いことだけを理由に、必ず不採用になるわけではありません。

企業が見ているのは、転職回数だけではなく、これまでの職歴や退職理由、現在の体調、必要な配慮、自分の得意・不得意、そして応募先との相性などです。

特に大切なのは、過去の転職経験から何を学び、これからどのように働きたいのかを整理することです。

転職回数が多いことを「自分の弱点」と決めつける必要はありません。

これまでの経験を振り返ることで、「自分にはどんな働き方が合うのか」「どのような配慮が必要なのか」が分かってくることもあります。

支援員

もし一人で転職先を選ぶことに不安があるなら、就労支援機関や転職エージェントなどの支援を活用する方法もあります。

大切なのは、過去の転職回数を気にしすぎることではなく、次の職場で長く安定して働くためには何が必要なのかを考えることです。

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