SWOT分析の具体例!製造経験10年の社員のアイデア!
SWOT分析という言葉を聞いたことはあっても、意味合いや使い方を説明しようと思うと悩みますよね?
この記事ではSWOT分析の意味や目的について紹介します。
また、筆者は製造業を10年以上実務経験していますので、その製造経験を元にSWOT分析の具体例を紹介します。
人の業務経験を活かしたSWOT分析を見ることで、新たな気づきや発見もあるでしょう。まずはこの記事を読んで理解を深め、自身の会社の分析にも活かしていきましょう。
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SWOT分析とは?
SWOT分析とは、自社の強みや弱み、脅威などを分析して経営やマーケティングに活かすためのフレームワークです。フレームワークは多くの種類が存在しますが、内的要因と外的要因の両方から分析していくのが特徴です。
SWOTは以下の4つの言葉の頭文字から構成されています。
- 強み(Strength)
- 弱み(Weakness)
- 機会(Opportunity)
- 脅威(Threat)
SWOTの目的
SWOT分析を行うことで、自社の強みや弱点が発見しやすくなります。
製造業では業務改善を日々行うのが習慣となっていることがほとんどだと思いますが、それでもやはり視点を変えることで新しいアイデアが生まれるようになります。
特に企業は内的要因は考えることが多いものの、お客さんやライバル企業などの外的要因は見落としやすい傾向があります。そこでSWOT分析を行うことで、多角的に会社を良くする案が生まれるようになります。
SWOT分析の具体例
製造業を元に具体例を紹介します。
筆者は複数の製造業を経験していますが、その中でも制御盤を作成する企業に長く勤めた経験があります。
そこで気づいた強みや弱み、外的要因について紹介します。
Strength(強み)
企業の内的要因であり、自社の強みとなるものです。
事実と組み合わせて考えることで分かりやすくなります。
材質・サイズ・色・形状などお客様の要望に柔軟に対応できる
Weakness(弱み)
企業の内的要因であり、自社の弱みとなるものです。
強みと弱みは同じ事実から見えるものがあります。あえて強みと同じ事実から考えることで弱みに気付くことができます。
コストが高め。設計から納品まで時間がかかる
Opportunity(機会)
納品先など企業外部の要因で、自社にプラスとなるものです。
例えば「県内に大手造船会社が設立して需要が高まった」などが挙げられます。
Threat(脅威)
ライバル会社など、外部の影響でマイナスとなるものです。
不可抗力の場合もありますが、書き出すことで対処法も見つけることができます。
例えば「自社の60%の価格で販売しているライバル会社がいる」などです。
SWOT分析の完成図
実際に作成したものをご紹介します。
製造業には「金額」「納期」「品質」など、どれか強みがあるものです。筆者が在籍していた会社では短納期や金額では絶対に勝てないライバル会社がいましたが、その会社は「決められた材質」「決められたサイズ」というように限定していたから大量生産していたものでした。
SWOT分析から改善へ
SWOT分析で強みや弱みを知った後は、具体的に今後どのような改善をするかがカギとなります。
企業の弱みを補強
製造業で最も課題に取り組んでいるのが自社の弱みに対する改善です。
例えば時間がかかるのであれば「効率的な作業手順」や「材料の仕入れ場所の見直し」「人件費」などが挙げられます。
クロス分析
SWOT分析をしたあとには、クロス分析がとても有効です。
例えば
強み(Strength)と機会(Opportunity)を組み合わせて考えば、「オーダーメイドで一つ一つその場所にあったサイズの材料(サビに強い制御盤など)が欲しい造船会社に営業にいく」などが挙げられます。
確かに単価が高く注文もとれそうですね。気を付けることとかあるんですか?
見習い
情報を事前に調べることがとても大切です。造船なら海の近くに設置することを考え、普通のメッキよりもサビない特殊な加工ができると営業することで興味を持ってもらうこともできます
吉良先生
まとめ
この記事ではSWOT分析の意味や目的、製造業での具体例についてお話しました。
製造では日々改善することが日常ですが、外的要因よりも内的要因を考える光景を多く見ます。
長く働けば会議など発言する機会が必ず来ますので、そのときに外的要因を考えたうえでアイデアを出すと一目置かれる存在となります。
今の現状の強みや弱み、外的要因などを考え、SWOT分析を業務に活かしていきましょう。