シュムージングって?雑談から戦略としてビジネスに応用する方法とは?
営業で自社の売り込みをするときや対人関係でのコミュニケーションでも、戦略を考えて臨んだもののうまく結果がでないことってありますよね?
信頼関係を掴むには時間がかかるからという考え方もありますが、実はシュムージングを知っているだけで信頼関係を掴む時間をギュっと縮めることができます。
そこでこの記事ではシュムージングの意味や戦略としての応用の方法をお伝えします。
日常のたった10分の雑談でも、工夫の仕方で相手との距離感は大きく変わります。
この記事ではメンタリストとして有名なDaiGoさんの著書で紹介されている方法もお伝えしますので、新しい発見も複数見つかるかもしれません。
シュムージングってなに?
営業での戦略や友人とのコミュニケーションなど、信頼を得て結果を出すためにはシュムージングが効果的です。
シュムージングと言うとなかなか聞いたことがない人が多いと思いますが、簡単なテクニックとして言い表すと「本題を切り出す前に自分のことをネタにした雑談を挟む」だけです。
営業マンがいきなり「この化粧品を買ってください」なんて言ってもほとんどの人が相手にしませんよね?
雑談と言っても天気やニュースなどどんな雑談でも言いわけではなく、効果的な雑談があります。
そこでメンタリストとして有名なDaiGoさんの著書「超影響力」ではシュムージングとして効果的な5つの雑談を紹介しています。
お金や健康に対する心配事
雑談の中でも自分に全く関係のない話と関係のある話では、当然後者の方が興味を持ちますよね?
そこで必ず誰でも興味を持つのが「お金」と「健康」です。
このような会話をされると、アプリの名前やどこの支出を具体的に抑えたのか気になって、営業先もあなたに興味を持って会話を進めますよね?
人生で幸福を感じること、楽しいこと
2つ目はポジティブな話をすることです。
人はネガティブな話を聞いているとしんどくなりますが、逆にポジティブに楽しそうに話をしている人には「もっと話を聞いてみたい」と思うようになります。
自分の弱点やマイナス面
3つ目は自分の苦手な面やだめな点を言うことです。
また、その弱点に対して解決するために自分が取り組んだことを伝えることもポイントです。
自分の苦手な面は相手も悩んでいることも多い。また、それに対して自分が努力している姿勢を伝えることで「この人は例え困難な仕事があっても自分で努力して乗り越えていける人」という印象を与えることができる
シュムージングとして信頼を得るために、上記のような雑談のポイントを入れることはとても重要です。
自分の趣味や興味
4つ目のポイントは趣味や興味を雑談として話すことですが、実はこちらも注意点があります。
もしあなたがビジネス書を読むことが好きでも、相手が同じ趣味でなかったら興味もなく会話が進みませんよね?
そこであなたがその趣味から得たものや、学んだことを雑談にします。
恥ずかしかった体験や恥ずかしい体験
5つ目は自分もあまり公表したくないような恥ずかしい体験を話すことです。
自分のことを相手に話すことを「自己開示」と呼び、自分の過去などを相手に話すと相手も自分のことを話そうという心理が働きます。
これを心理学では「自己開示の返報性」と呼び、ビジネスの戦略としても有効です。
シュムージングを戦略へ
シュムージングがうまくいくと、ビジネスや営業の戦略としても効果が期待できます。
なぜなら2002年にスタンフォード大学の研究チームで行った実験でも、その効果が証明されているからです。
スタンフォード大学では慈善事業に対する寄付に対して以下の3つのチームに分けて実験を行いました。
- いきなり寄付をお願いするメールを送る
- メールの最初に故郷の話しや熱を上げて応援しているチームの雑談など書いたうえで寄付をお願いする
- 相手に自分の趣味などを電話で雑談した後、寄付をお願いするメールを送る
上記の3つでは、①に対して②と③のチームは寄付をもらえた確率がなんと20%も増えたそうです。
言われてみると、何も知らない人から突然寄付をお願いされても怪しいとしか思えませんよね・・・
見習い
人は寄付などの同じ事実でも、「この人のためなら」などと感情を優先すると言われています。
吉良先生
ビジネスの戦略でも応用できる
筆者もビジネスで失敗と成功を経験しています。。
営業としてアポを取った後、すぐに営業トークを始めると相手はかなり険しい表情で聞くだけでほぼ終わってしまいました。
しかし、数か月後もう一度営業に行った際には「自分が新入社員として失敗した恥ずかしい話」や「プライベートの子供の話」をしたところ相手と会話も弾み、営業のチラシを渡しても興味を持って質問をしていただきました。
先輩たちの営業に同行したことも多々ありますが、デキる先輩や上長ほど最初の雑談で相手の心をつかむのが上手いです。
対人関係でもシュムージングは必要
この記事で紹介したシュムージングは友達や家族、同僚などの対人関係でも有効です。
全く信頼関係のない人から、突然「この仕事手伝って」と言われても抵抗ありますよね?
同じ仕事内容の手伝いだとしても、相手の趣味を知っている人やポジティブな人、失敗談などの雑談を自分にしてくれた人の頼みなら自然と手伝いたいと思いますよね?
頼むのも頼まれるのも信頼関係が良好の方がうまく仕事が流れますので、シュムージングはとても大切です。
まとめ
この記事ではシュムージングの意味や戦略としての応用の方法についてお話しました。
シュムージングの雑談のコツ
- お金や健康に対する心配事
- 人生で幸福を感じること、楽しいこと
- 自分の弱点やマイナス面
- 自分の趣味や興味
- 恥ずかしかった体験や恥ずかしい体験
シュムージングという言葉はなかなか聞くことがないかもしれませんが、信頼関係が構築できると戦略も対人関係もうまくいきます。
また、一般的に信頼関係を築くのには時間がかかると言われていますが、初めて会う営業マンでも「この人の言葉は信頼できる」「この人は悪い気がしないから買ってあげようかな」なんて思うことってありますよね?
それは難しいことではなく、今回紹介した内容を実践するだけでも大きな効果を持ちます。
まずは実践しやすい雑談から始め、今後の戦略や対人関係にも活かしていきましょう。
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