転職はまだしない方がいい?雇用保険や精神面など様々な面で考えること
まだ転職しない方がいいのか。それともすぐに会社を辞めて次を探した方がいいのか。
転職は人生の一つの分岐点となることなので、辞めたいと思ってもやはり心のどこかで引き止まってしまいます。
僕もその一人だったので、雇用保険や資格など具体的なことも含めて記事を書きました。
今はまだ転職しない方がいい事例
転職したいと考えていても、もう少し待ってからの方が待遇や金銭面など良くなる場合があります。
そこでまずは雇用保険。雇用保険は勤続年数によって受給資格が異なります。
雇用保険の受給条件
以下の表をご覧ください。
被保険者期間 | 雇用保険給付日数 |
1年未満 | 無し |
1年~10年未満 | 90日 |
11年~20年未満 | 120日 |
20年以上 | 150日 |
(※被保険者期間は勤続年数と考えましょう)
こちらの表は自己都合による退職の場合の受給資格条件ですが、勤続年数が一年に満たない方は雇用保険を受け取れません。
なので、今の会社が10カ月などのようにもう少しで一年という方はもう少しだけ待った方がいいです。
会社都合による退職 (倒産など) の場合は一年未満でも受給資格があります。ただし倒産まで待つのはリスクがありますので、会社がやばいと思ったときは早めに情報収集などの転職活動をしましょう。
管理職は要注意
「もう少しで管理職に上がる可能性が高い」もしくは「管理職になって一年未満」という方はできれば転職はまだしない方がいいです。
理由としては、管理職の経験があるという方は転職市場でも有利となり、管理職候補の転職先に採用されたり高い年収の契約などできる確率も上がります。
ただ注意なのが管理職についてからすぐに会社を辞めること。これは一般的には「管理職に向いていない人材」と判断されやすいので、一度管理職についた場合は一年以上は勤務を続けた方が転職活動がスムーズになります。
資格取得は在職中がおすすめ
資格は個人のスキルや知識を証明できるのであった方がいいです。
しかし、転職において仕事をしていない期間というブランクは評価を大きく下げてしまいます。
資格を取るには会社を辞めてから勉強では時間がかかりますし、落ちたときの転職活動に大きく影響がでます。
なので、資格を取るのであれば在職中の方がおすすめです。
資格は評価を上げる指標ですが、未経験歓迎の会社など特に資格がなくても積極的に採用する企業が多いです。
吉良
家のローン
今の会社が勤続年数5年などあって住宅購入を考えている方は先に購入をおすすめします。
年収が下がるかもしれないという不安はありますが、転職後すぐに住宅ローンというのはなかなか難しいです。
さらに仕事を辞めて転職活動中となれば特に厳しくなるので、それなら今の会社で住宅ローンを組んでから転職という方がスムーズです。
精神面で悩むときは・・・
さきほどまでは理論的なことや金銭的な面をメインでお伝えしましたが、次は精神面でも見ていきましょう。
転職するかまだ今の会社を続けるかを悩んでいるときは今の会社をすぐには辞めない方がいいです。
会社を辞めた後に自己分析や情報収集をしていくと、思った以上に時間がかかったり「辞めない方がよかったかもしれない」なんて雑念が邪魔したりするものです。
なので、悩んだときは一度「転職したい」と思う理由を整理することが大切です。
転職したいと思う理由を紙に書いてみる
頭で考えると思考がなかなかまとまらないので、一度紙に書いてみましょう。
これはきっちりとした紙ではなく、雑紙でも何でもOKです。
みんなが会社を辞めたいと思う理由
参考までに、一般の方が会社を辞めたいと思う理由をお伝えします。
- 給料が不満
- 人間関係がだめ
- 仕事の内容が合わない
- 社風が合わない
- 残業や出張が多い
- 会社から自分を評価されない
これらはやはり多くの方が会社を辞めたいと思う問題点です。
小さなことも具体的にすべて書く
先ほどのような不満はすぐに思い浮かびますが、もっと具体的にも書いてみましょう。
例えば人間関係であれば
「努力してもなぜかミスが続いて向いていないと感じる」
「いつもあの人の機嫌に合わせるのがしんどい」
思いつく限り全部書いてみると、自分が今の会社を辞めた方がいいか続けた方がいいか見えてきたりします。
一日会社を休んでみる
ちょっとした不満であれば一日休んだらすっきりすることもあります。
会社に迷惑をかけるからなかなか休みにくいです・・・
春川
本当に悩んでいるときは、割り切って会社を休んだ方が絶対いいです。
吉良
大人になるとどうしても「会社を休みにくい」なんてこともありますが、一日ぐらい休んでも会社がそれでつぶれるなんてことはありません。
休む時は「体調が悪い」「頭痛」といったように、ごく普通の内容の方が周りからも怪しまれないのでまずは休んでみましょう。
一日じっくり時間を取ると、自分の将来について本気で向き合うことができます。
「できることがない」で諦めてはいけない
一番やってはいけないのは「自分にはできることがない」と諦めてしまうことです。
仕事を辞めたい方ってどうしても自信を失っている方が多いです。
しかし、それはあなたがだめなのではなく向いていない仕事をしているだけです。
人は必ず得意なものを持っています。
そう考えると自分の年齢を見ても、「今からでも遅くない」と思うものです。
「もっと早く勉強していたら・・・」と思う時間があったら、
「今からでもやりたいことに挑戦してみる」と考える方が楽しいです。
人はついつい自分の夢ややりたいことを理由をつけて諦めますが、やっぱり「自分がやりたい仕事」というのは多少きつくても頑張れるものです。
今では未経験の仕事もたくさん市場に出回っていますし、資格を取る勉強法だってネットや本などいくらでもあります。
「今できることをやる」
それが一番大事だと思います。
まとめ
この記事では転職はまだしない方がいいのか。会社を辞めるか悩んでいる方に向けて書きました。
- 勤続年数1年未満であれば雇用保険がもらえない
- 管理職は転職活動に影響
- 転職したい理由を紙に書いてみる
- 諦めるは絶対ダメ。今の会社が向いていないだけ
- 今できることをやる
転職は一つの節目となるので悩むところだと思います。
そして、転職を悩む人の多くは自分に自信を失っています。
しかし。それはただ単純に今の仕事が自分に合っていないだけです。
今の自分の考えを紙に書いて一度自分と向き合い、将来についてじっくり考えてみましょう。