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残業100時間で会社が傾く??会社の全盛期と末期を体験

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100時間残業







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残業100時間を実際に体験しました。
今では36協定など労働に関する法が作られていますが、前職で勤務した会社では100時間以上残業は当たり前の状態で、無茶な仕事量は経営悪化を招きました。

そこで、会社の全盛期から2年の間に起きた末路もこの目で見てきたので、当時の話をお伝えします。

 

 

残業100時間は過労死ライン!?

残業100時間をすれば過労死するとは限りませんが、病気を発症するリスクが高くなると厚生労働省でも記載されています。

 

仕事が特に過重であったために血管病変等が著しく憎悪し、その結果、脳、心臓疾患が発症することがあります。

 

引用元:厚生労働省:過労死と労災保険

 

過重労働の条件はストレスなど様々な要素の例が書かれていますが、残業時間では以下の具体例を挙げられています。

  • 病気の1カ月前に100時間の残業
  • 病気の発症2カ月前から6カ月間にわたって80時間の残業

 

このことからも残業は80時間を超えると病気のリスクが上がると考えられます。

僕の体験では過労死まではいきませんでしたが、実際に100時間残業を経験したのでお伝えしたいと思います。

吉良

会社の全盛期に入社

僕が入社したのは今後勢いが期待される「太陽電池事業」の会社でした。

ハローワークで事業内容をみて、将来性を期待してすぐに応募して入社しました。

 

 

毎週10人の新入社員

僕が入社した日は同期が8人いました。
しかし、次の週も10人入社。
その次の週も10人ほど入社。

さらにそれがずっと続きます。

さすが勢いのある会社はすごいな

吉良

当時は純粋にそんな印象を持っていました。

 

 

新工場増築

人数だけでなく、工場もハイペースにどんどん作られていました。
クレーンの設備や電動のリフト、会社のオートロックセキュリティも万全で感心していました。

 

 

売り上げ増加

会社の売り上げも当然上昇中で、会社でメインとして販売していた装置は世界のシェアNO.1という輝かしい実績をもっていました。

東証マザーズ上場し、新聞にも名前が載っているほど立派な会社でした。

 

 

残業100時間は当たり前

仕事の限界

実績ある会社であるのに残業時間は毎月100時間超えるものでした。

入社時に先輩から言われていたのは

「残業は法律的に月75時間以内に。ただし日曜日は関係ないから0時や2時とかまで残業やっていいよ

という不思議な教えでした。

本来なら残業は45時間以内ですが、みなし残業という制度があったことで残業時間の上限が少し違いました。

 

特に先輩からは

「朝8時から始まって夜の0時までが定時だよ」

という残業が当たり前の言葉を言われていました。

 

75時間を超えてもタイムカードを切ってから働く人もいますし、残業代がつかなくても働かなければいけない状態です。

私だったら気が狂いそうです

春川

 

 

社員の性格が荒れる

残業100時間をしていると、社員の性格が荒れます。

「まだ終わらないの?」
「遅い。日が暮れる」
「いつ終わる?」

上司だけでなく先輩たちもストレスできつくなります。

 

 

時間の感覚がおかしくなる

毎日0時まで残業していると、22時に終わると

「やった!今日は22時で終わった!!」

なんておかしい言葉がでてきます。
もうみんな感覚がおかしくなっているんです。

 

 

100時間もすると仕事が雑になる

実際にやってみるとわかるのですが、100時間も残業していると仕事が雑になります。

まじめにやろうと思っても寝不足で頭がぼーっとするし、
特に0時を超えると全然仕事が進みませんでした。

みんな会社に不満を持っていたので、
「トラブルがあっても誰かが責任をとるだけ」
という考えでした。

 

彼女と別れる人が多い

毎日夜10時まで働いて、土日も休日出勤していると付き合っている彼女と別れる人が多かったです。

僕も当時は「本当に仕事なの?」と疑われてつらい思いをしましたし、ずっと仕事をしているとプライベートも楽しめなくなってしまいます。

 

 

会社の業績悪化

そんな残業生活を送っていると、もちろん業績は悪化しました。

社員の体や気持ちを考えないでどんどん仕事をとってくるので

「客先に納品したら装置が破損して使えない」
「部品が足りない」
「ねじが全然締まっていない」

こんなクレームが大量です。

 

 

社員の実力が追い付いていない

毎週10人も入社しているので、先輩に聞こうとしてもみんな経験が浅いんです。

先輩、これはどうやって組み立てるんですか?

吉良

などと質問しても、みんな「俺もわからん」と言うし、
ひどい場合は設計者も理解していません。

 

完成してある装置を見本にしたらそれも間違っています。

明らかに社員の教育不足です。

 

 

残業100時間をした会社の末路

会社の売上高が上が一方、原価が跳ね上がってどんどん赤字を生むようになりました。

受注すれば毎回赤字、受注がなくなればもっと赤字。

 

そしてその末路は・・・

 

 

半強制自主退職

ある日社長が会議で業績悪化の内容を話したあと、重い口を開いて人員削減を伝えました。

そのときはみんな覚悟はしている状態でしたが、やはり動揺は隠せません。

大幅な人員削減。
会社の半数以上を減らすとのこと。(確か3分の1にまで減らすだった気がするのですが・・・)

 

条件は一応あり、

  • 給料の3カ月分付与
  • 有給買取

僕の働いていた会社は退職手当というものがなかったので、これはありがたいものでした。

僕は転職しましたが、みんなどうするか真剣に悩んでいました。

 

 

残留組は海外へ

年齢の高い人や次の会社を探すのが苦である人は残っていました。
しかし、自主退職の期限が過ぎた次の日に残留組に言われた言葉は衝撃でした。

 

「中国に行くか東京に行くかどっちがいい?」
「給料は今のまま同じで」

 

僕が働いていたのは愛媛だったので、愛媛と東京では家賃や物価が全然違います。

何より期限を超えた次の日に宣告するのが最悪な手口と思いました。

自主退職を決断した人にとっては関係のない話でしたが、
期限を過ぎたあとに辞めた人は給料3カ月分もらえるという話も当然ありません。

噂によると辞めて損した人もいるようですが・・・。

全員ではないですが、何人かはこの選択で中国や東京に飛ばされたようです。

 

 

会社の傾きは予測して行動を

会社の全盛期と末期を実際に見ると、やはり段階に応じて会社の傾きは感じ取れました。

 

会社が傾く流れ

すべての会社に共通するわけではないのですが、僕が見てきた流れは以下のような流れです。

 

【初期段階】
■休憩中にでていたカップ麺などの軽食が廃止
■ペンやコピー用紙などの経費の無駄に厳しくなる
■仕事の工数(作業日報)などがやたら指導される
■残業を減らせと言われる

 

【中期段階】
■銀行マンらしきお客さんが視察にくる
■飲み会や忘年会などは一切廃止
■原価削減の指摘がめちゃくちゃ頻繁に言われる
■「業績悪化」の言葉や噂を頻繁に聞くようになる
■ときどき仕事がないという状況に陥る

 

【後期段階】
■トイレの電気を消せとか細かいところを頻繁に指摘される
■基本的には仕事がないのに、注文がきたら短納期
■やることがなさすぎて仕事中掃除をするようになる
■派遣を全員契約解除

 

 

我慢せず早めに転職活動を

会社がやばいというのは何となく気づきます。
僕が経験してきたように、仕事中にみんなが掃除をしだすと本気でやばい状況です。

会社が倒産や人員削減を宣告してから仕事を探すのは正直遅いです。

早い人でも1カ月は転職に時間がかかりますが、先に転職活動していると安心感や冷静さが全く違います。

 

僕を含めた一部の人は仕事中に履歴書や職務経歴書を書いていました。

それはやばくないですか???

春川

みんな会社より自分の未来を優先しだすよ

吉良

 

このあとに僕が入社したのはハローワークにも載っていないプロの紹介によるものです。

そのとき思ったのはハローワークだけよりも転職のプロに相談した方が選択肢が増えるということです。

 

 

 

まとめ

この記事では残業100時間して実際に見てきた体験と末路についてお話しました。

やはり社員を大切にしないで残業させて売り上げばかり重視する会社は業績悪化します。

 

我慢して頑張りすぎると過労死のリスクも上がりますので、早めに次の仕事を考えましょう。

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