フレックス制のデメリット。応募する前に知っておきたい注意点
フレックス制の会社に応募するときってデメリットや注意点ってあるのか。
やはり面接に受ける前に知っておきたいものだと思います。
そこで今回は働く側のデメリットや面接前に注意したいことをお伝えします。
まずは前回までの記事を復習しておきます。
フレックス制・・・労働者が始業時間や一日の就業時間を決めれる制度
コアタイム・・・一日の中で必ず出社しておかなければいけない時間
フレキシブルタイム・・・その時間の中であればいつでも出社や退社をしていい時間
フレックス制を導入している会社であればコアタイムやフレキシブルタイムも一緒に定めてあることが多いです。
それぞれの意味について知りたい方は先にこちらの記事をおすすめします。↓↓
それではここから本題です。
まずはフレックス制のデメリットをお伝えします。
フレックス制のデメリット
フレックス制のデメリットには一般的に以下のようなものがあります。
- 会議にみんなが揃わない
- 社員同士のコミュニケーションが取りにくい
- 勤務時間の管理が面倒
- 取引先とのやり取りに支障が出る
働く側が自由に時間を決めれるという点で、企業にとっては業務に支障がでるほどのリスクを伴います。
そして、会議に人が揃わないとか企業が困る問題を抑えるためにもコアタイムやフレキシブルタイムが定められています。
働く側のデメリット
出社時間や退社時間が自由に決めれるって、普通に考えると働く側には嬉しい制度ですよね?
「朝の混雑を避けたり平日いけない役所や病院に行けるなどメリットが多いものです。
しかし、実際にはフレックス制のある会社と言っても社員に不満があるものです。
実質活用要されていないケース
一番の問題と言えばフレックス制を導入しているにも関わらず活用できないということでしょう。
企業は求人票には「フレックス制:有」と明記しているのに、実際にはほとんどの社員が活用できていないということもあります。
会社はフレックス制を部署単位で導入することもできます。
従って、会社的にはフレックス制を導入していてもあなたの配属される部署では制度自体がないという可能性もあります。
他にも社員がフレックス制の存在や意味を知らないということもありますし、先輩たちが活用していなければ実質使いにくいでしょう。
自己管理が面倒
実際にフレックス制が活用されていてもデメリットは存在します。
その一つが社員が自己管理するのが面倒ということです。
例えば1カ月の労働時間が160時間と定められていたら、社員は前半の2週間に6時間で毎日帰ってしまえば後半の2週間は残業だらけになります。
ただこれは極端な例ですが、問題はほとんどの場合は会社は「今週あと〇〇時間勤務時間が足りないから勤務時間気を付けて」なんてアドバイスをくれません。
よくあるのがタイムカードとともに退社時間の記録を記載する用紙があったりするのですが、勤務時間を自分でメモするのが面倒という方はフレックス制は管理が苦手なものです。
所定の労働時間を超えたら、フレックス制を導入していも残業手当がもらえます。
しかし、本来なら社員が忙しい時とそうでないときの勤務時間の調整ができることで残業を減らす目的のため、本人が自分で作業時間を計算して計画を立てなければいけません。
自由にし過ぎると評価に影響
フレックス制のデメリットでもお伝えしました通り、勤務時間によっては業務に支障ができます。
例えば朝5時から出勤してみたり夕方15時から出勤のように活用してみると、上司からは「協調性がない」「いくらフレックス制があっても周りにもう少し合わせてくれ」なんて思われたりします。
さらには計算間違いで1カ月の勤務時間が不足していたりしたら評価は一気に下がります。
社員にとって便利に見えるフレックス制ですが、実際に使う側になると慎重になることもあります。
有給が取りにくい
フレックス制以外にも代休制度を取っている会社とかもなのですが、体調不良で早退とかするときって有給が取りにくいです。
フレックス制の場合は体調が悪い時などに早退し、別の日にその分多く働けば相殺です。
それがフレックス制のメリットではあるのですが、僕も複数の経験をしましたが有給ってなかなか取りにくくてたまっていきます。
それがフレックス制になるとさらに有給がとりにくいです。
応募前に知っておきたい注意点
デメリットを見たら次は面接前に知っておきたい注意点をお伝えします。
フレックス制のデメリットも多いものですが、やはりちゃんとした企業なら社員がメリットを感じて働きやすいという職場もあります。
なので、応募前に以下の点を注意しましょう。
部署単位か会社全体か
もしあなたが介護や主婦なので勤務時間をズラしたいのであれば、やはり採用される前に確認する事項があります。
この記事の途中でも触れましたが、企業がフレックス制と言っても部署単体で活用していることもあります。
なので会社全体としてフレックス制度を採用しているのか確認か。またはあなたの配属される部署が活用しているのか確認が必要です。
コアタイムとフレキシブルタイムを導入しているか
必ず勤務しないといけないコアタイムや一緒に導入されているフレキシブルタイム。
この時間があまりにも長いとフレックス制の意味が成り立ちまえん。
ネットで調べてみると本当に8時から17時がコアタイムのように全く無意味の会社もあるようした。
コアタイムが無しといというのも注意です。研究職のように一人での仕事が多いのならわかるのですが、コアタイムのない企業はリスクが大きいです。よって、フレックス制が活用されていないか実質社員は時間を決めれない環境という可能性があります。
実際にどれくらい活用しているか
できればあなたの配属される部署が「いつぐらいの時間に出社や退社しているか」や「フレックス制をどれくらい活用しているか」なども調べるといいでしょう
新人の際は上司や先輩と勤務時間を合わせないと仕事ができないので、必然的に勤務時間を合わせることになります。
また、多くの場合「子供の幼稚園連れて行ったあと出社」などのように毎日出社時間は決まっていたりします。
なので、確認することであなたの働く職場のイメージをつかめます。
企業のフレックス制の実態をどう調べる?
ここまでデメリットや注意点をお伝えしましたが、それならどうやって調べるの?と気になるところですよね。
今ではネットで情報が溢れていると言われる時代ですが、正直なところネットや求人票で企業のフレックス制について調べるのは難しいです。
面接当日ではリスクがある
まず思い浮かびやすいのは面接当日に直接聞くこと。
直属の上司が面接官の可能性も高いので、正確な情報を聞いてあなたの要望も伝えることができます。
しかし、フレックス制についてただ単純に気になっているぐらいであれば面接当日に聞くのはリスクを伴います。
フレックス制に気になるということは家庭に何か事情があるのですか?
面接官
勤務時間に希望とかがあるのですか?
面接官
興味半分で聞いてしまうと質問の答えに困る可能性があります。
また、「勤務時間を変更したい理由があるのか、もしくは先輩と顔を合わせたくないとか理由ではないのか」などといった変な誤解を生むリスクもあります。
もちろん本当に勤務できない時間があるのであれば伝えなければいけませんが、もっと安全に調べる方法もあります。
転職エージェントを利用する
転職エージェントは普通の転職サイトと違ってプロの担当者がマンツーマンでアドバイスをくれます。
希望職種のアドバイスや転職先の案内だけでなく、企業の裏情報も教えてくれたりします。
僕の場合は質問事項を大量にメールで送ったところ、個人情報は言わずにうまく企業に確認をとってもらったりしました。
吉良
転職エージェントは多くの転職希望者を取り扱っているので、転職者の個人情報を伝えなくても質問事項をうまく聞いてくれます。
また、転職エージェントは転職者ではなく企業から報酬をもらっているので僕たちは無料で利用することができます。
詳しくはこちらの記事に記載しています。↓↓
まとめ
この記事ではフレックス制のデメリットについてお話しました。
出勤時間を労働者が自由に決めれるフレックス制は働く社員にとってメリットが大きいように思えます。
しかし、やはり情報収集はちゃんとしておかないと予想と違うところに転職してしまったなんて失敗も起きます。
フレックス制のデメリット【応募前に情報収集】
- フレックス制は人が揃わないなどデメリットがある
- 制度があっても実質活用されていないことがある
- うまく自己管理しないと評価が下がるリスク
- 有給が取りにくい
- 転職エージェントで情報収取
やはり転職する際なら「次は失敗したくない」と思うものです。
働いてから後悔するとまた転職活動となってしまいますので、無料で活用できるものは積極的に活用していきましょう。