仮説思考のやり方は?コツと具体例を見ながら解説!
仕事において「時間」と「質」を高めるのは重要です。ビジネスマンであれば両方を高い水準にすることを求められるものの、どうしたらいいかが具体的に分からず悩むものです。
そこでこの記事では仕事に応用できる仮説思考について、やり方からコツ、具体例を紹介します。
「売上を上げたい」といった漠然とした目標を立てたやり方よりも早く効率的に進めることができますので、この記事を読んで仕事に活用していきましょう。
仮説思考とは?
全てをゼロから考えるとかなり多くの時間を必要とします。それに対して「今ある情報を元に考えるとおそらく〇〇ではないのだろうか」と仮説を作り、その仮説に沿って検証していく方法を『仮説思考』と呼びます。
思考を変えるだけと思うかもしれませんが、この仮説思考をすることは業務に全く違う結果を生み出します。
仮説思考のメリット
仮説思考には大きく以下のメリットがあります。
- 時間の大幅短縮
- 作業の質を向上
- 素早く軌道修正
今ある情報を元にして仮説を立てていくので、むやみに試行錯誤するよりも質と時間を効率的によくすることができます。
また、もし間違っていたとしても何がいけなかったのかという原因を突き止めやすいのが特徴です。
例えば「雨の日はサーモンがよく売れる」と仮説を立てて失敗したのであれば、雨の日ではなく違った要因で売れていたのが予想されます。
仮説思考のやり方
何事にも手順があるように、仮説思考には5つの手順を踏むことでより精度を高めることができます。
仮説思考のやり方【5つのプロセス】
- 状況の観察
- 状況の設定
- 仮説の実行
- 仮説の検証
- 仮説の修正
文字だけでも何となくイメージできますが、もう少し具体的に見ていきたいです…
見習い
ここからはお弁当の注文を例にして紹介していきましょう
吉良先生
仮説思考の具体例
筆者が行ってきた業務には、社員で食べるお弁当の注文業務がありました。冷凍食品のため多く発注しても問題ないのですが、冷凍庫が小さいため多く注文しすぎると入りきらなくなります。
逆に注文数が不足していると当然その日のお弁当の内容を変更するなど支障が起きます。
状況の観察
お弁当の注文をする際には、以下の3つの失敗がありました。
- お弁当の発注漏れが1回
- 注文しているが1~3個不足することが多数
- いつも注文納期ぎりぎりに発注
仮説の設定
先ほどの状況に対して、以下の仮説を立てていきました。
- 2回分以上まとめて注文したら手間が省けるのではないか
- お弁当の注文数をプラス3個にした方がいいのはないか
仮説の実行
立てた仮説は実行しなければ意味がありません。
また、後回しにするとずっとやらなくなってしまうため、「今週から実施」というように実行しました。
仮説の検証
実際に仮説の実行をしていくと、「注文をまとめてすることでExcelファイルを開く回数が減った」「余裕を持って注文できるようになった」「注文忘れが一度もない」「不足することがなくなった」と良いことだらけになりました。
仮説の修正
最後に、もし検証した結果で改善点があれば修正をしていきます。
実は今回のお弁当のことで言うと、月曜日と金曜日はお弁当の注文数が多いものの、火曜日から木曜日は注文数が少ないために在庫が増えてしまうという結果が起きました。
そこで次回からは「火曜日から木曜日の注文数は2個減らす」というように、曜日によって数を調整するように改善しました。
仮説思考のコツ
ここまでお弁当による具体例を紹介しましたが、実際の業務ではもっと複雑なことがいっぱいあるでしょう。
そこで、仮説思考のコツを2つ紹介します。
引き出しを多く持つ
仮説を立てるためには、そのための知識と経験が多い方がいろんなアイデアが生まれます。そのため「読書を多くする」「仕事に関連する情報誌を見る」「仕事で新しい業務を積極的に経験する」というように多くの知識を得ることで仮説の幅が広がります。
事実と思考を区別する
認知行動療法などでよく「事実」と「思考」は別物ので区別するようにと言われます。
例えば「前年度の6月は売上が10%ダウンした」は事実であり、「雨の日が続くとお客さんが減るような気がする」は思考です。
仮説思考の①である状況観察するときには、思考よりも事実を追究することで根本的な原因を突き止めることができます。
そのため自分の主観的な思考だけでなく客観的に誰が見ても同じである事実かどうかを見極めていきましょう。
まとめ
この記事では仕事に応用できる仮説思考について、やり方からコツ、具体例を紹介仕事に応用できる仮説思考について、やり方からコツ、具体例を紹介についてお話しました。
仕事において仮説を立てるか立てないかでは時間に大きな差を生み出します。
そして、時間を生み出す人は当然他のスキルアップやプライベートの時間を作ることもできます。
仮説を立てたり検証、修正するのには慣れも必要ですが、積み重ねれば必ずあなたのプラスになりますので、小さなことからでも実践していきましょう。
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