めんどくさいを口癖にする上司の対処法!自分の能力に繋げる方法も?
「仕事がめんどくさい」「めんどくさいから誰かやってくれないかな」などと、口癖のように連発する上司って嫌ですよね。
やる気がない日は誰でもあるものの、自分に指示をだす人がこんな相手であれば不満も溜まってしまいます。
そこでこの記事ではめんどくさいが口癖の上司に対する対処法についてお伝えします。
ストレスの溜まる上司の口癖も、対処をすることで気持ちが楽になることもあります。
また、この記事の後半でお伝えする視点を変えた見方をすることで新しい発見もあるかもしれません。
まずは上司の特徴や対処法を知り、今から取り組める対処を実践していきましょう。
めんどくさい上司は嫌われる?
株式会社ビズヒッツが500人に実施したアンケートによると、職場に嫌いな上司がいると答えた人はなんと73%もいます。
引用元:株式会社ビズヒッツ「嫌いな上司の特徴ランキング!男女500人アンケート調査」
私も複数の会社を見てきていますが、めんどくさいと連発する上司は以下のような発言をしていました。
- めんどくさいからあとでやる
- これ、君ができないの?
- 今じゃないとだめ?
- やる気でないしめんどくさいな
部下の立場からしてもかなり気を遣って声をかけるのに、毎回のようにめんどくさいと言われるとストレスが溜まりますよね。
めんどくさいが口癖の上司の特徴
上司の特徴を知っておくことで、「何でまためんどくさいと言っているんだろう」と悩むことも減りますよね。
めんどくさいと口癖のように言う上司には、多くの人に共通している特徴がありました。
客観的に見れない
基本的には自己中心的で、常に「自分の仕事や責任」を基準として動いています。
例えば部下の仕事のミスが増えていた場合、「部下の将来のためにミスを減らす方法を指導したい」などとほぼ考えていません。
それよりも「部下のミスが増えることで自分が対応するのがめんどくさい」「部長や取締役に説明するのがめんどくさい」というのが本音です。
そのため結果的に「自分のミスなんだから自分で考えろ」などと突き放すような言葉をかけてしまいます。
向上心が低い
上司も昔から向上心がなかったんですか?
見習い
やる気のない上司も最初は向上心があった人がほとんどです。しかし働くうちにだんだん向上心は失われていきます
吉良先生
上司も過去に努力をしているから出世しています。しかし、経験年数が5年、10年と長くなればなるほど「部下より自分の方が仕事ができる」と上から目線になり、努力をしなくても今のポジションを維持できる状態になってしまいます。
その甘い環境が今の上司を作り上げてしまっています。
めんどくさいが口癖の上司の対処法
では、現在向上心のない上司へ対してどのような対処法が有効なのか。
ここからは心理的な効果も入れながら説明していきます。
ミラーリング効果
相手の動作や言動、会話のテンポなどを真似することを『ミラーリング』と言います。
そして、真似をすることで相手が親近感を覚えたり、好意をもつという心理をミラーリング効果と言います。
これらは仕事において特に有効であり、上司の言動や動作を真似をすることで、上司は自分をお手本して見ていると自尊心を満たすことができます。
- 上司の会話のスピード、声の大きさを合わせる
- 上司の仕事の手順を真似する
- 言葉をオウム返しをして確認する
- 仕事の段取りを真似する
社会的手抜きの対処
仕事やプライベートでの役割など、人は一人で行うよりも集団で行う方が一人一人の生産性・貢献度が低くなります。
これを『社会的手抜き』と呼ばれています。
例えば1人で10台の組立を今日中にやらなければいけないという状況だと、人は休憩時間を惜しんでも作業をして最善の方法も探します。
しかし、同じ仕事を10人100台、今日中にという内容になると必ず10人中1人は楽な仕事をしたり、集中していない時間が生まれます。
組織では特に上司にこのような状況が発生しやすく、部下が必死に役割をこなしているにも関わらず、上司はゆっくりコーヒーを飲んでいることさえあります。
対処法として「仕事の担当者表」など視覚化したり、作業人数が多い場合は4人1組など小さなグループに縮小することで社会的手抜きが生まれにくくなります。上司も自分の役割が少なすぎると感じると焦りを感じますし、役割が明確なことは利点が多いものです
吉良先生
ラベリング
常にめんどくさいばかり言う上司には、本当にストレスで腹も立ちますよね。
このようなストレス対処としてはラベリングが有効です。
同僚の中で、上司に対してあだ名をこっそりつけてしまいましょう。
- めんどくさい大魔王
- ぼーちゃん
- カピバラ
- ナマケモノ
ラベリングした名前を休憩中などに同僚と話すことで、同僚とのコミュニケーションを図ることができます。
共通の敵を持つことは組織でチームワークを活性化させるため、楽しく団結力を高めることができます。
めんどくさい上司から学べるものは?
めんどくさいという感情は、実は仕事において大切なポイントです。
上記のような考え方は製造業で実際にあるのですが、めんどくさいを一つ一つ改善することが仕事を減らすことにつながります。
めんどくさいは効率化へ重要
私が勤務していた製造業では、ムリ・ムダ・ムラの削減に試行錯誤を繰り返し、めんどうさいという考え方から生まれた改善案もありました。
めんどくさいもの | 改善へ |
共用工具が遠い | 作業部屋に棚を設置 |
ネジ締めが面倒 | 電動のものを購入 |
下準備がめんどくさい | 派遣社員に指示 |
納期確認が手間 | 工程ごとの納期を指示所へ記載 |
部品を探すのが手間 | A商品に使うネジのセットを作る |
シール貼りが時間かかる | まっすぐ貼れる治具を作成 |
めんどくさいが口癖の作業をよく見ると、作業はゆっくりなのに便利な道具をやたら使っていることに気付いたりします。
めんどくさいのが嫌いな上司は効率化をして楽を考えているので、真似をすることで自分の仕事へも応用できます。
以下の記事も参考になります。
仕事を人に振る能力
一人一人のできる仕事量には限界があります。
実は仕事において多くの仕事を一人で抱え込むよりも、できない仕事は他の人にうまく渡せる方が納期に影響を及ぼしません。
自らの仕事の能力を把握し、期限までに何がどれくらい間に合わないのかを早めに把握し、早めに対処するスキルは必須です。
めんどくさいことが嫌いな上司は納期ぎりぎりで一人で抱え込むのを嫌うため、乱暴見える仕事の押し付けも視点を変えれば「納期を見越した早めの対処法」になります。
一歩下がった視点
人は仕事において大きく2つの種類に分かれます。「常に全力で目の前のことに取り組む人」と「少し余裕を持って効率化や段取を優先して考える人」。
多くの人に好かれ、共感を生むのは前者のことが多いのですが、上司や管理職に求められるのは完全に後者です。
指示をする立場の人は目の前のことに全力で取り組むよりも、作業者がストレスなくスムーズに仕事を行えるよう段取りを組む方が大切となります。
なので、仕事をスタートして全くやる気のないように見える上司が、実は「楽な方法を先に考える」ことでみんなの作業内容が減っていることもあります。
このような視点はベテランならではのことなので、学べることは吸収していきましょう。
まとめ
この記事ではめんどくさいが口癖の上司に対する対処法についてお話しました。
長年勤めてきた上司は向上心がかなり低下していることが多く、見ていてもストレスが溜まるでしょう。
そこで対処法としてミラーリング効果や社会的手抜き、ラベリングなどの対処法をお伝えしました。
ラベリングは同僚とのコミュニケーションの向上にも繋がりますし、比較的簡単に取り組めます。
また、めんどくさいとばかり口癖のように言う上司でも、効率化や視点など学べるものはあります。
上司のスキルを吸収することはあなたにとってプラスとなるものなので、上司が行っている段取りや工具、作業手順など観察してミラーリングしていきましょう。