ポータブルスキルとテクニカルスキルの違いとは?
転職活動をしているとよく耳にするポータブルスキル。比較されるテクニカルスキルとは大きな違いがあります。
そこでこの記事では転職に成功するためにもポータブルスキルとテクニカルスキルの意味の違いを解説します。
ポータブルスキルとは?
ポータブルスキルとは、持ち運びができるスキルです。
これは厚生労働省の「ポータブルスキル活用研修」にも記載されている有名な言葉です。
ポータブルスキルとは、その言葉通り業種や職種が変わっても「持ち運び可能な能力」と定義されます。
引用元:厚生労働省「ポータブルスキル活用研修」より
持ち運びできるスキルとは?
持ち運びができるポータブルスキルには、「協調性」や「リーダーシップ」、「適応力」、「向上心」などがあげられます。
これらは特定の仕事だけでなく、他の仕事全般にも役立ちます。
数字や形で見えにくい
協調性って自分がどの程度あるのか数字に見えませんよね?
ポータブルスキルはテクニカルスキルと違い、数字や形で見えにくいのが特徴です。
分かりやすく言うと履歴書などの「持っている資格」などに書くことができないものになります。
テクニカルスキルとは?
ポータブルスキルとは違い、テクニカルスキルは特定の業種に特化したスキルです。
特定の業種に特化したスキルとは?
テクニカルスキルの場合は分かりやすく、以下のような例があります。
- 溶接作業5年
- CADオペレーター歴3年
- 日商簿記検定2級取得
- クレーン操作免許
保有している資格や経験年数はテクニカルスキルと挙げられ、企業にもアピールしやすいポイントとなります。
ポータブルスキルとテクニカルスキルの違い
ではポータブルスキルとテクニカルスキルは、転職活動にどう違いがでてくるのか。
履歴書でも見られるポイントが違うんですか?
春川
企業によって欲しい人材は違うため、欲しいスキルも全く違ってきます。
吉良
30代を超えるとテクニカルスキル重視
30代や40代という一定の年齢を超えると、企業は今までの経験を重視して判断するようになります。
それは転職エージェントの担当さんの話からも聞きましたが、企業は
という点を見られます。
よく書類選考だけで落ちるのは、このテクニカルスキルが企業に合わないという可能性が高いです。
未経験の職種であればポータブルスキル
求人票を見ると「未経験OK」のような言葉をよく見ますよね?
そのような場合はテクニカルスキルよりもポータブルスキルを重視している傾向があります。
例えば僕の体験談をお話すると、全くCADを使ったことがないのにCADオペレーターとして転職できたということがあります。
当時は単純に嬉しかったのですが、今振り返って考えるとこれは2つの意味がありました。
- 企業が即戦力よりも育てるに重視
- 普通のCADとは違うので経験があっても最初から覚える必要がある
育てる重視
年齢が20代であれば、企業は未経験でも積極的に採用して育てることに重視します。
なので、たとえ未経験で専門職に挑戦してもポータブルスキルをアピールできれば採用される可能性があります。
CADができても参考にならない場合
僕が使用していたCADは一般に使われていたAutoCADとは違い、特殊なものでした。
なので、僕はCAD歴5年以上あってもAutoCADが使えません。
このように、経験者でも普通のソフトとは全く違うから未経験でもOKという場合もあります。
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履歴書や職務経歴書でアピール
これは僕の個人的な意見も含まれていますが、未経験の職種に挑戦であれば「向上心」や「協調性」などのテクニカルスキルを重視して書くことをおすすめします。
もちろん保有している資格を書くのは必須ですが、
職歴に「チームで〇〇に分析し、試行錯誤した結果〇〇という結果を残しました」ということを書けば協調性や分析力をアピールできます。
ボランティア活動で人柄を見せたり、「専門の本で勉強中」「スクール通ってます」なども企業に好印象を与えるでしょう。
逆に経験のある業種に挑戦であれば、過去の職歴で転職先に通用するポイントを積極的に書きましょう。
中には「普段暗そうにしか見えない」という面接が苦手な人でも、テクニカルスキルが企業の欲しい人材にマッチしたことで採用されたという事例もあるようです。
自分でどんなスキルがあるか分からないとき
ここまでポータブルスキルとテクニカルスキルの2つを紹介しましたが、
「今の自分が何のスキルがあるかわからない」ということもありますよね?
そんな場合は2つの方法をおすすめします。
自己分析をする
自分の持っているスキルが分からない時は、自己分析が一番かんたんです。
ポイントとしては、頭で考えるのではなく紙に書くことです。
以下の記事が参考になります。
第3者に相談する
やっぱり自分ではポータブルスキルが全く分からないです・・・
春川
そういうときは相談が一番だよ
吉良
テクニカルスキルは資格とか職歴で分かりますが、ポータブルスキルは自分ではわからないことが多いです。
僕の場合は家族や転職エージェントに相談することで、自然とポータブルスキルが見えてきました。
例えば業務とは別にしていたQC活動で会社のコスト削減や標準化に貢献など、人に話してみると自分では気付かない功績を挙げていたりします。
特に転職エージェントに相談したのはよかったです。
転職のプロなのでアドバイスが的確でしたし、僕のスキルを元に転職先を案内してもらったりなどメリットだらけでした。
転職エージェントには一円もださなくていいので、本当に今は転職者にやさしい仕組みができたなぁと思います。
まとめ
この記事ではポータブルスキルとテクニカルスキルの違いについてお話しました。
- ポータブルスキルは持ち運びできるスキル
- テクニカルスキルは特定の職種に特化したスキル
- 年齢や企業によって求めるものが違う
- 自分のスキルが分からないときは自己分析と相談を。
さいごに、自分のスキルや職歴で自分の年収を予測するミイダスというのもおもしろかったです。