他人と比べて落ち込むのは当たり前?仕事でしてはいけない上方比較とは?
「あの先輩は何でもできる」「自分は上司と比べて全く仕事ができない」など、人と比べることで落ち込むことってありますよね。
筆者もこれまで多くの人と比べては自己嫌悪になった経験をもちます。
そして、樺沢紫苑先生の著書を読んでから考え方を大きく変えることができました。
人生の生き方がとても楽になったため、この記事では他人と比べて落ち込まないための比較の方法を紹介します。
今からでも簡単にできる方法なので、この記事を読んで是非実践してみましょう。
約半数は他人と比較して落ち込んでいる
ニュースサイトしらべぇしらべぇ編集部では全国20~60代の男女1,537名を対象に、「他人との比較について」の調査を実施しました。
そして、約半数の人は他人と比較して落ち込んでいるという結果が分かりました。
参考:「しらべぇ」他人と自分を比べて落ち込む… 「年齢のせいにすればすべて解決」との声も
女性は特に多くて、半数を超えていますね
見習い
そうですね。60代になると定年もあり少なくなりますが、20代から50代はどの年代も多くの人が比較をしてしまいます
吉良先生
人間は比較をしてしまうもの
「社会的比較理論」の提唱者フェスティンガーは、以下の言葉を残しています。
人間が他人と比較してしまうのは無意識や本能に近いものであり、心理的に誰もが行ってしまいます。
つまり、比較してしまう自分を責める必要は全くありません。
仕事でしてはいけない2つの比較
比較をすることは誰でも仕方のないことですが、比較の仕方には「良い比較」と「悪い比較」の方法があります。
そして、まずは悪い比較である『上方比較』と『下方比較』についてお伝えします。
辛くなる上方比較
「彼は自分よりもお金持ちだ」「かっこいいし営業の成績も自分より優れている」というように、自分よりも優れた人と比較することを上方比較といいます。
上方比較をしてしまうと、人は不幸になってしまいます。
なぜなら上を目指すとキリが無く、永遠に満足しない結果となります。
例えば自分が仕事で成功しても、「自分の部署にはもっとすごい人がいる」→「会社にはもっとデキる人がいる」→「県内で考えると全然だめだ」→「全国で比べると」→「世界では」というように、上を目指すと迷宮になってしまいます。
努力をやめてしまう下方比較
「新人より自分の方が仕事がデキる」「外部の〇〇さんより自分の方がトークがうまい」というように、能力が低い人と比べることを下方比較といいます。
下方比較は人の成長を止めてしまうと言われています。
なぜなら下の人と比べると、「自分は〇〇さんより仕事ができるからこのままでいい」というように満足してしまい、このままではいけないという危機感を失います。
しかし仕事において重宝されるのは常に学び続け、成長する人です。
仕事で使える比較の方法は?
上方比較も下方比較もだめならどのようにすればいいものなのか。
これはベストセラーの「ストレスフリー超大全」の著者である精神科医樺沢紫苑先生の推奨する方法が参考になります。
過去の自分と比較する
一つ目の方法は「過去の自分」と比較することです。
人は比較することをやめることは難しいのですが、対象を自分に置き換えることで良い方法へ向かいます。
- 3年前にはできなかった注文が今は一人で行える
- 去年失敗した案件を今回はミスなくできた
- 入社時は何もできなかったが今は後輩に教えている
- 仕事のスピードが〇分早くなった
人は長く働けば働くほど経験と知識が蓄積されます。
どんなに自分はだめだと思っていても、入社時の自分と比べたら必ずできることが増えているはずです。
そして、小さな成長を実感することで自己肯定感を高めることができます。
比較ではなくモデリングをする
自分より仕事ができる人を見ていると「悔しい」「嫉妬」「自分も同じような給料がほしい」というようにネガティブな感情になりますよね。
このような感情は百害あって一利なしの状態です。
これを「自分にはできない、相手にできる無料の教材」として観察し、真似をします。
上記を心理学ではモデリングというのですが、モデリングは仕事の上達を早くすることができます。
誰でも最初は仕事ができないもの。早く成長する人は自分ができないことを認め、できる人の手法や考え方を自分に取り入れて吸収していく
まとめ
この記事では他人と比べて落ち込まないための比較の方法についてお話しました。
他人と比較してしまうことは誰でもあるもので気にすることはありません。
ただし、上方比較と下方比較はあなたにとってマイナスでしかないため、すぐにやめる必要があります。
代わりに「過去の自分と比較する」「モデリングする」ことに方法性を変えてみましょう。
今までストレスになっていた感情が、不思議と自分を成長させるきっかけになるでしょう。
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