【書評&実践】「トヨタのできる人の仕事ぶり」から学んだこと
著書『トヨタの役員秘書が見たトヨタのできる人の仕事ぶり』を購入しました。
実際にトヨタで17年間勤務し、役員秘書という普段関わることのない職種を経験した石井氏の言葉はとても学べることが多いものでした。
仕事ってついつい無駄なことをしてしまうし、なぜか人より遅くなってしまうんです・・・
春川
それなら「トヨタのできる人の仕事ぶり」の本がぴったりです。
トヨタにとっては当たり前の常識が、一般の我々にとっては学べる知識の宝庫となった1冊です。
吉良
どんなことを学べる本か是非聞きたいです
春川
「トヨタのできる人の仕事ぶり」の概要
本書はトヨタで実際に17年の勤務をした石井住枝氏が書いたものです。
役員秘書という重要な役目を遂行したことで多くの役員や部長を見て、「これがトヨタのすごい能力」というのを10個に絞って紹介されています。
こんな人にオススメ!
「トヨタのできる人の仕事ぶり」の本は以下のどれか一つでも当てはまる方に是非おすすめです!
- 仕事がうまくいかない人
- プライベートと仕事の時間を分けたい人
- 自分のスキルを上げていきたい人
- 成功した会社の理由を知りたい人
「トヨタのできる人の仕事ぶり」から学んだこと
本書ではトヨタがすごい所を10個の能力として紹介されています。
どの章もさすがと思うところがあったのですが、特に印象に残ったのは『時間管理』『委任力』『感謝の心』という3点です。
時間管理。プライベートはしっかりと楽しむ
トヨタのすごいと思ったところはプライベートと仕事の時間をしっかりと区別することです。
課長以上の役職者はなんと「1カ月の年休制度」というのものがあるらしく、毎日業務に追われている会社員としては想像もできない制度でした。
しかし、いくらそのような制度があると言っても実際に休みを取れる人とできない人とに分かれるものとのことです。
できる人は何もかも自分でやろうとはしない。長期休暇を取る予定を作るのであれば、事前に自分の仕事の分担を指示し、業務に支障のないように計画を進めている
他にも「会社を一歩でたら仕事のことを忘れることができる」という方法なども解説されています。
吉良
委任力
会社員はどんなにできる人でも一人では限界があります。
本当にできる人とは部下や後輩に仕事を任せることができる人です。
本書で驚いた言葉は
こんな言葉を上司や先輩に言われるとドキッとしますよね?
逆に「先輩に責任を取らせたくない」と責任感が生まれ、仕事を全力で遂行するようになります。
感謝の心
トヨタの役員は雑用の仕事をバカにしたりません。
例えばコピーなどは誰でもできると思われがちですが、役員はそういう雑用も自分でやってみることで大変さを学びます。
やはり簡単に見える仕事でも自分が経験することで苦労が分かり、そういった人は自然と「ありがとう」を言うことができます。
「トヨタのできる人の仕事ぶり」を実践!
本を読むということよりも、やはり学んだことを応用して実践してみることで身に付きます。
僕の場合は以下のように学んだことを活かしてみました。
仕事とプライベートを分ける
本書では
と紹介されていました。
なので、やりかけの仕事や気になることを家になるべく持ち帰らないよう工夫してみました。
- 変える前に次の日の計画をメモしておく
- 問い合わせなどは帰る前にFAXを送っておく
- 不安なことは「いくら考えても状況は変わらない」と割り切る
- 「会社から1歩でたら仕事を忘れる」と習慣づける
仕事を任せてみる
人に仕事を任せるというのは難しいものです。
問題なく進んでいるか気になりますし、指示の仕方も気を遣います。
しかし、後輩を信用して任せてみると案外「自分が思った以上の良い方法」で仕事をこなしてくれたりします。
人に任せることで学べることも多々あります
吉良
知らない仕事も積極的に知る
本書では「自分の分からない仕事を人に任せない」という言葉もあったのですが、やはりどんなことでも知っておいた方がプラスになります。
自分がミスをした場合は「誰が」「何を」「どんな風にフォローしてくれたのか」などを調べますし、電話やコピー、材料を取りに行くといった簡単な雑用も率先してやってみました。
電話では
といったように、相手の心理や状況など多くの情報を手に入れることができます。
また、繰り返すうちに客先とのコミュケーションも図れるため、利点は多くあります。
そして普段何気なく雑用をこなしてくれる後輩には「ありがとう」と感謝の言葉を言うと笑顔で話してくれることが増えました。
著書の基本情報
「トヨタのできる人の仕事ぶり」の基本情報を紹介します。
【書籍名】役員秘書が見た「トヨタのできる人」の仕事ぶり
【著書名】石井住枝
【出版社】中径出版
【ページ数】221
【著者の職種】トヨタの役員秘書。企業のコンサル。プロ秘書の育成。セミナー
目次で本の全体像をチェック
『第1章』現場感覚。できる人は、現場の情報を大切にします
『第2章』時間管理。できる人は、時間を最大限利用します
『第3章』合理主義。できる人は、本質的な効率を考えます
『第4章』委任力。できる人は、部下を信頼して仕事を任せます
『第5章』育成力。できる人は、人を成長させる力をもっています
『第6章』解決力。できる人は、トラブルのときこそ進化を発揮します
『第7章』コミュニケーション能力。できる人は、横軸の人間関係を積極的に構築します
『第8章』応用力。できる人は、常に「横展」と「カイゼン」を心がけます
『第9章』自己認識。できる人は、自分の生かし方を知っています
『第10章』感謝の心。できる人は、周囲への心配りを忘れません
各章の中には役員の発言した言葉を多く紹介されていて、トヨタの実際の人間性などもイメージしやすくなっています
吉良
まとめ
この記事ではトヨタのできる人の仕事ぶりの書評と学べること、さらには実践についてお話しました。
「トヨタのできる人の仕事ぶり」の書評
- トヨタのすごい所を10個の能力で紹介
- プライベートと仕事の時間を分けたい人
- プライベートはしっかりと楽しむ
- できる人は部下や後輩に仕事を任せれる
- 雑用の仕事も率先する
今回の記事で紹介したことはほんの一部のみです。
やはり「トヨタのできる人の仕事ぶり」という一冊の本を読むことで著者の経験や知識を学習することができます。
個人的には役員が実際に発言した言葉や行動が多く載せられていたことが良かったと思います。
本書を読むと「なぜトヨタはこんなに成長したのか」という理由を知ることができます。
たった1冊でも価値のある本なので、是非一度読んでみましょう。
今回紹介した書籍↓↓