製造の事例の「なぜなぜ分析」で作業ミスを削減!
なぜなぜ分析は多くの業種で便利な分析方法ですが、その中でも特に製造業にぴったりの手法です。
日々「改善」を求められる製造業ではミスの正確な追求と的確な対処が必要です。そこでこの記事ではなぜなぜ分析の方法と製造業の事例を紹介します。
答えは何通りもあるものですが、なぜなぜ分析を繰り返すことできっとあなたの業務は改善されるでしょう。
この記事を最後まで読み、あなたの業務効率をアップさせていきましょう。
なぜなぜ分析とは?
商品を間違えて大量発注してしまった際、その表面だけを見ると解決から遠くなります。例えば発注ミスをした理由を「入力ミス」で済ませてしまうと、対処法としては「次回から気を付けます」になります。
しかし実際には「なぜ入力ミスが起きてしまったのか」という理由を深堀することが重要であり、ミスの背景が業務の負荷の高さやマルチタスクになった、マニュアルがないなどいくつも要因が考えられます。
その要因を正確に追及することで対処法の精度も高くなります。
なぜなぜ分析の事例
方法は問題に対して「なぜ?」を繰り返すというシンプルな方法です。
トヨタ式などネット上ではよく5回は繰り返すことと言われています。
5回は絶対ではなく、もちろん業務の内容によってはもっと深堀する必要もあれば4回で十分なこともあります。
とはいえ会社ではやはり目安がないと統一感がなくなるため、会社のルールとして作るのであれば5回のなぜなぜ分析を行うことをルールとするのが望ましいでしょう。
製造業の事例
ここからは実際に製造業での事例を紹介します。
今回は「なぜ」を5回繰り返していきます。
『新入社員が製品に傷をつけて月に3回作り直しになった』という問題で紹介します。
傷をつけたから「気を付けます」じゃなく、何でそういう状況が起きたのか原因が分かってきました
見習い
理由を深堀していくと体制や手順が間違っていることはよくあります。原因を正確に突き止めることで、次回への対策として何をするべきかの内容が全く変わってきます。
吉良先生
なぜなぜ分析のコツ
なぜなぜ分析をするのはかんたんなように見えますが、実は意識するべきコツがあります。
- なるべく具体的に
- 1人じゃなく複数の人の意見を聞く
- 時間、場所、工具など広い視野で考える
- 他の人が作業した際に同じことが起きないか
上記の項目はどれも必要であり、特に「他の人が作業した際に同じことが起きないか」はポイントです。
もし他の人がやったら絶対に同じことが起きないと言えるのであればただの偶然ですが、問題が発生した場合のほとんどは「他の人も今後起こすかもしれない問題」です。
問題は少しでも早く対処することで被害を小さくすることができますので、なぜなぜ分析を取り入れながら早めに対処することが会社にとっても良い方向性を示すこととなります。
まとめ
この記事ではなぜなぜ分析の方法と製造業の事例についてお話しました。
筆者は製造業で10年以上勤務しましたが、会社でミスやトラブルは毎日のように発生していました。
会社によっては不具合報告書を書くことを求められることもあるのですが、必ず次回への改善方法を上長へ報告が必要です。
その際にもなぜなぜ分析は有効ですので、是非活用してきましょう。
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