高卒でブラック企業へ。辞めた今だから言える裏話

高卒で入社した企業がブラック企業。
よく「学校で紹介される企業はちゃんとした会社」などと言われたりしますが、実際のところはそうでもありません。
もし会社で大きなストレスやブラック内容に悩んでいる方であれば、きっとこの記事は共感できる内容になると思老います。
目次
高卒で3年以内の離職者数
高卒でブラック企業に就く人は多いです。
その理由としては、厚生労働省の統計からも分析することができます。
引用元:厚生労働省「新規高卒就職者の3年以内の離職率の推移(※2は2年以内)」
卸売業では40%以上、卸売業では50%以上と高卒者の離職率は高いです。
一般的にも高卒で退職する人は多いのですが、僕も実際に高卒で入社した会社はかなりのブラック企業でした。
高卒で愛媛の製造業へ入社
僕は高卒後、愛媛県の〇〇〇工という製造業に入社しました。
(実名はやめておきます。)
期待と夢でやる気が溢れる
高卒で初めての仕事だったので、将来の期待ややる気はめちゃくちゃありました。
当時はブラック企業に自分がいくとも思わず、
頑張って働いて立派な業績を残す!
吉良
こんな思いをもっていました。
高卒で最初の業務内容
僕が入社した会社は精密部品などを作るための金型を製作する会社でした。
簡単な特徴を言うと以下のような内容です。
- 0.001ミリ単位まで精度を求められる難しい仕事
- 部品1個で100万円などもする高価な金型を製作
- 金型は時計の部品や携帯の小さな部品を大量生産するために使われる
高卒でスキルが全くない僕はもちろん見習いで、簡単な仕事や図面の見方の勉強から始まりました。
そして、1カ月ほどすぎてから実務が始まり、そこで信じられないようなブラック内容を体験しました。
ブラック企業の仕事内容
ミスしたらペナルティ出勤
まずはペナルティ出勤に衝撃を受けました
一つのミスをして再製作となった場合、ミスをしたらペナルティ出勤としてタダ働きです。
これは役職のついた人とかではなく、入社した一年目の人もすべての人が対象です。
当時リーマンショックの影響もあって会社の業績が悪くなったのもあるのですが、僕の場合は
- 一年目はミス1つにつきペナルティ出勤2日間(給料無し)
- 二年目はミス1つにつきペナルティ出勤8日間(給料無し)
つまり、一回ミスしたらその月は休みがゼロです。
僕の場合は上司が「高卒でまだ経験が浅いから1カ月連続でしなくても3週間連続出勤でかまん」と言ってくれたのですが、3週間の休み無しも十分きついです。
残業代はつかない
ミスをしてペナルティが終わるまで、残業代もつけることは禁止されていました。
なぜかタイムカードを押してからそのまま働くというブラック企業です。
僕は休みの日もほとんど会社にいて、残業も毎日2時間はしていたのに給料は手取り13万5千円(通勤手当込み)でした。
今日が仕事休みか分からない
入社して2年目ぐらいから夜勤も開始されたのですが、ペナルティ出勤でほぼ毎日出社していた僕はいつが休みか分からない状態でした。
夜の20時半から出社だったのですが、仕事量が少ないときは上司から
今日は仕事少ないけん休んでいいぞ
上司
という電話が18時ごろにかかってきます。
前日までに僕が休みとわかることはほとんどなく、基本的には夜勤で出勤の3時間前ぐらいに休みを言われるというのがほとんどでした。
その頃は「高卒で入社した会社が世間でいうブラック企業なんかじゃない」と思い込んでいましたが、どう見てもブラック企業です。
ブラック企業で言われること
僕がそのブラック企業で先輩や上司に言われた言葉を暴露します。
- 3週間連続出勤なんか少ない方よ
- この会社では半年間休みなしの人もおるよ
- 俺はノーミスでも毎月休みは2日しかないよ
- ペナルティが嫌なら会社を辞めろ
- 最近の新人は毎年1人は残るようになった。仕事が楽になった証拠やな
こんな言葉をいつも言われ、ミスをすると上司と一緒に社長へ謝罪しにいくというルールもありました。
当然その会社は辞めて転職しましたが、辞めて気づいたことがあります。
ブラック企業を辞めて気づいたこと
ブラック企業の特徴って言いだしたらきりがないですが、その会社の特徴として断定すると以下のことが言えます。
CMにでてるから企業が普通の会社とは限らない
人はCMにでている会社を無意識に
「この会社は安全」
みたいに錯覚しますが、僕が働いた会社はCMでも宣伝しています。
毎年高卒採用10人は怪しい
僕が入社するときは、高卒を毎年8人から10人ほど雇っているという実績がありました。
常に人を募集って業績が上がっているイメージがありますよね
春川
裏を言えばどんどん辞めていくという会社の特徴でもあったよ
吉良
会社の総人数が100人なのに10人も毎年募集っておかしいなとは当時思っていましたが、企業の実情は
これが真実でした。
なので、見るべきところは「毎年何人応募」ではなく「毎年何人辞めているか」の方が大切です。
常に人員募集をしている会社というのはブラック企業の特徴と言われています。
ホワイト企業であれば高卒でも頻繁には辞めませんし、常に人手不足というのは過酷な労働を強いられます。
おかしいと思ったら周りに相談するべき
高卒後1つ目の会社であると、あなたの会社が平均的な会社なのかブラック企業かという区別はつかないと思います。
なので、確かめる一番簡単な方法は人に相談することです。
- 家族に相談
- 友達に相談
- SNSで相談
- 転職のプロに相談
このように、相談できる選択肢はあります。
特に転職のプロは何百人の話を聞いているので、客観的な見方をしてくれます。
無料で相談、転職活動をしてくのであればリクルートエージェントがおすすめです。
転職は決して悪いことではない
僕は初めての会社の時は
「会社で長く務めるのが正しい」と考えていました。
でも、今では自分ではなくブラック企業が悪いと思っています。
実際その会社を辞めてから数年経ちますが辞めた決断は正しかったと思っています。
それに、高卒で入った会社を辞めたり若いうちに転職をすることは全然悪くないことです。
どうしても40代や50代というように年齢を重ねるにつれて、転職できる会社は減ってきます。
高卒者であれば転職回数もまだないので、企業からは将来性から採用されます。
ブラック企業をどうやって見極める?
転職する際に思うのは「次はブラック企業に就きたくない」ということ。
特に高卒の方は他の企業についての知識が少ないため、連続でブラック企業に就くというリスクがあります。
今では無料で情報収集をできるため、以下の記事を参考にしましょう。
情報収集が大切
転職といってもやはり情報収集が大切です。
今でこそブラック企業の特徴や内容を知っていますが、やはり個人の情報収集には限界があります。
転職エージェントでは無料でプロのキャリアアドバイザーが転職の相談に乗ってくれるため、在職中で悩んでいても相談してみましょう。
まとめ
今回の記事では僕が高卒で初めてブラック企業に入社した裏話をしました。
高卒だと他に比べる会社がないので、当時の僕はそれが普通なのかと思ってもいました。
ですが、やはりペナルティやタダ働き、休みなしなどはブラック企業です。
もしこの記事を読んでいるあなたもブラック企業の予感があれば、早めに対処することをおすすめします。
高卒でブラック企業【3年以内の離職率は高い】
- 高卒で入った企業がブラックの可能性もある
- 残業代がでない、休みがないのはブラック企業
- 無理に我慢せず相談を
- 転職するなら情報収集